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平成の開国?移民の受入れ

2008.04.22

4/20(日)の田原総一郎の「サンデープロジェクト」を録画で先程、見ました。

「平成の開国 移民受け入れ」を提言する番組をしていました。

国会議員の中川秀直氏(元幹事長)と坂中氏(元入官局長)のお二人が提言する形の番組構成でした。

日本の人口状況及び将来予想は、

1920年 5596万人
2004年 1億2779万人(これがピーク)
2055年 8993万人
2105年 4459万人
です。

100年後には5千万人を切るというショッキングな数字です。

また年齢別分布図を見ても「少子高齢化」が明らかな状況です。

「移民問題」は、安易にすべきではないかと思いますが、私は、今回の国会議員による勇気ある提言に多いに賛同します。
また坂中氏は、「ミスター入管」と言われたくらいに“取り締まる立場”でありながら、「移民」を受け入れるべきだと。

お二人とも現在の「外国人研修制度」には、多くの問題を抱えているので、思いきって、実態に応じた制度を作り、また、教育しながら前向きに受け入れるのが、日本の進むべき方向性であり、具体的には、50年間で、1000万人の移民を受け入れ、人口1億人を維持すべきだとの主張でした。

写真は、各国の外国人の比率です。

賛否両論はよくあるのは、承知していますが、私は、やるべきだと考えます。

黒田久一

農林水産大臣賞受賞

2008.04.21

本日、東京で若林農林水産大臣から「第16回 優良フードサービス事業者 新規開発部門」の農林水産大臣賞を戴きました。

今までいろいろとお世話になった皆さんに心より感謝します。

そして全従業員の皆、本当にありがとう!

私は以前にもこのブログにも書かせて戴いたかと思いますが、平成元年4月1日から青果仲卸担当から惣菜部門担当へと異動となりました。当時のこの部門の正社員は、私一人だけでした。
その20年間を振り返りますと、しみじみ「人の出会い」と「運」に恵まれて来たなと痛感します。

また、「苦労」らしい「苦労」もなく、今日まで幸運にも恵まれやって来れました。
本当に全国のいろんな方々が親切に“手取り足取り”教えて下さいました。

またまだ足元は、問題だらけであり、正直な気持ち、全く「達成感」などはなく、本当にこれからが勝負だと思います。

真の意味で、今回戴いた賞にふさわしいような会社になれるようにこれからも全社一丸となりまして邁進して参ります。

どうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます。
感謝。
黒田久一

※写真の前列中央が若林農林水産大臣です。
私は、後列の左端です。
あと後列の左から3番目が(株)芝寿しの梶谷社長。
後列左から4番目がつぼ八の創業者の石井社長(現八百八町社長)。

前列の右から2番目は、元ケンタッキーフライドチキンの大河原社長(現ジェーシー・コムサ社長)です。

“食の自給”と“労働の対価”

2008.04.20

今日、仙台に来ています。明日、農林水産省の受賞式があり、家内(弊社専務取締役)と一緒だったので、家族旅行ではない二人だけの旅は、“商売人の性”からか?ついつい“何か”を見よう(得よう)と“寄り道”してしまいます(笑)。

さて我が家の購読紙は日経と産経新聞です。

今日、伊丹空港から仙台までの全日空機内で、我が家の購読紙ではない新聞を2紙読みました。

「読売新聞」と「朝日新聞」

「朝日新聞」には「食の自給 外国人頼み」と言う記事が載ってました。

機内の「朝日新聞」(大阪版)は、鹿児島の漁港の様子を伝え、インドネシア人研修生によってカツオ漁業が成り立っている記事でした。
そして仙台の宿で、たまたま、もう一度「朝日新聞」(仙台版)を見ようと、新聞を手にして、気付いたのですが、全く同じ一面の記事「食の自給 外国人頼み」で“同じ見出し”ですが、内容は、長野のレタス産地は、中国人研修生で成り立っているとの記事でした。4,000名余りの村は、615名の中国人研修生によって、そのレタス産地を支えていると。

つまり、今や日本の農林水産業は、事実上の“外国人労働者”で成り立っています。
建前は、“研修生”ですが、事実上“労働者”かと思います。

日本の食糧自給率は、現在39%であり、農林水産省は45%を目指したいとの事ですが、本当に“担い手問題”を解決しない限り、真の意味で食糧の“自給”は、できないかと思います。

それは、やはり“労働”に見合う“対価”が獲得できないからでしょうか?

一方、「読売新聞」には、国内の麻酔医の絶対数が全国各地で不足し、手術に大きな影響を及ぼしている記事が一面に載ってました。

こっちはこっちで、麻酔医の中で、複数の病院を掛け持ちして、渡り歩いて、年収で5,000万円以上を稼いでいる医師がいると。
新聞記事には、医師と言う職業柄、若手医師への技術指導などの問題もあり、“殺那的な勤務体制”にも問題があるのではないかと一石を投じた記事でした。
当然、私は、農業であろうと医師であろうと、それなりの対価は支払われるべきですが、いかにも医師の問題は、絶対数が足らないからと、いくつもの病院を報酬のみで、転々と渡り歩く姿には正直、疑問と言うか、ちょっとエゲツナイなとも感じます。
こんな事を書くと、「そんなの当たり前や、誰だって金で動くわ」と言われそうですが…。
また「お前、そんな甘っちょろい事を言ってるから、金儲けが下手くそなんや!」と。

私は大病を経験し、崇高に働いておられる多くの医師や看護師さんのお世話になりました。

命を預かる仕事だけに金だけで動かんといて欲しいなと願います。

今日の機内での2紙は、両極端の記事でもありますが、ある意味、見方によれば、根底は“共通”しているような記事でもあり、考えさせられました。

人も物も需給バランスが崩れると本当に極端になりますね。

黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。