
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2011.03.27
昨晩、中1の三男坊と息子の友達と3人で、自宅近くのリンガーハット(チャンポン屋さん)に行きました。
久々だったので、あらかじめお店に電話を掛けて営業の確認。
電話を掛けた時、リンガーハットでは珍しく、電話口に出た女の子は、やたら暗~い、そしてボソボソ…。
何でかな?
と思いました。
僕は、リンガーハットが好きで、東京に出張した時も、ちょくちょく利用します。
どこのお店も、たいがい対応は、しっかりしている印象です。
そしてリンガーハットへ。
そしたら道路に面するポールサイン(看板)と建物看板とも、電気が付いてなかったので、真っ暗状態でした。
関西でもコンビニなどが、今回の大地震以降、節電対策で、建物本体の上部看板の電気を消していますが、道路面に立つポールサインまでは、さすがに消しません。
これまで消したら、車で走ってたら、全く視認できなくなります。
到着し、お店に入ると、女子店員が目に入りました。
多分、大学生らしきアルバイトだと思いました。
さっき電話に出たのは、この子だなぁ~と思いました。
厨房にも若い20代前半のアルバイトらしき男性が2人いました。
そして僕たちは、チャンポンを食べていたら、隣りのテーブルの家族客が、その女子店員に対して、猛攻撃(クレーム)をしていました。
突然に怒りだした理由は、よく分かりませんでしたが、メニューの欠品があったらしく、その欠品メニュー(たまごふんわりレタス・チャーハン)を僕たちが、食べてた事に対して、その対応に激怒したみたいでした。
そして僕は、店内の壁に写真にありますような「今月末で閉店する旨の告知」を見つけました。
「なるほどなぁ~」と思いました。
くだんの家族客がお店を出てから、アルバイト諸君たちは、集い、彼らの顔を見ていたら、「やってられない!」と言う感じでした。
僕は、この光景は、決して他人事ではなく、肝に銘じておくべきだと痛感しました。
このお店は、完璧に「店舗崩壊」の状態でした。
アルバイトたちにしたら、その気持ちは、わからない訳ではありません。
でも、やはり、クローズするお店ほど、しっかりした社員を投入し、最後の最後まで“感謝”の気持ちを込めて、運営すべきかと思いました。
リンガーハットくらいになれば、記念品を配るくらいの配慮こそが、必要だったのではないかと思いました。
弊社グループも青果直営事業部も飲食事業部も、過去、撤退したお店は、実に“二桁”に及びます。
苦しい経験もして来ました。
ただ“お客様視点”での撤退の仕方をしたかと言えば、本当に反省もあります。
何でもそうですが“始まり”より“終わり”の方が、圧倒的に難しいです。
帰りの車の中で、愚息のその一部始終に対するコメントを聞いていて、良かったなと言う気持ちと、昨晩の夕食は、グサッと経営者としての“気付き”がありました。
黒田久一
2011.03.26
奈良県中央卸売市場に“荷捌き場”が完成しました。
どこの市場もそうでしょうが、場所がない。
奈良では、長年、それぞれの仲卸が、駐車場に“勝手に”テントで、荷物置き場にしてましたが、それらは一掃され、奈良県が主体的に今回の設備を作りました。
弊社㈱奈良三晃は、300㎡を確保しました。
常温なので、一時的な“荷捌き場”ですが、まぁ、“雨ニモ負ケズ”…です。
昔と違って、仲卸も「面積」のいる商売になりましたね。
黒田久一
2011.03.25
昨日、奈良県中小企業家同友会の例会に行きました。
基調講演の
講演のタイトルは
「地方でこそ、ネット通販は成功する」
和歌山県の有田の㈱とち亀物産の代表取締役の上野真歳氏のお話でした。
上から下まで「みかん色」の出で立ちで(笑)、名刺も手帳もペンも「みかん色」の方で、びっくりしました。
http://bunza.co.jp/
インターネット通販で、「みかん」を一番売ってる会社です。
“転換率”と言うらしいですが、インターネット商店街で、そのお店を訪問して(つまりサイトをのぞいて)、実際に購入につながる率を“転換率”と言うらしいです。
楽天で、18.9%
Yahooで、17.6%
で、まぁ、この業界では、凄い数字らしいです。
こちらの会社は、創業が、明治後期で、いわゆる「100年企業」です。
初代:「廻船問屋」
二代目:「鮮魚商と水産加工」
三代目:「食品卸」
四代目:「ネット通販」
つまり、その時代、時代で、“乗る船”を乗り換えて来られました。
まさしく「時代の変化」に応じて、商売を変えて来られました。
ネット通販に参入したきっかけは、「危機感」からです。
・既存事業(食品卸)の将来性
・エリア人口の減少
・競争相手の変化が新規事業への参入のきっかけです。
【EC(インターネット販売)の成功法則】
①いい商品を揃える
②いいサイトを作る
③いいお客様を集める
④いいDB(データベース)システムを作る
⑤いい物流を構築する
【“気づき”を商い】
①“価値”に気づく
②“市場”に気づく
③“変化”に気づく
④“ギャップ”に気づく
⑤“強み”に気づく
グループ討論の時に席がお隣りになり、大変、エネルギッシュな方で、圧倒されました。
やっぱり日本一になると言うのは、半端では出来ないですね。
黒田久一