
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2016.07.09
【2016年夏 米国フードサービス視察(神山泉先生のフードビズセミナー)を終えて】
7月5日に無事に帰国後、翌日の6日に全農様の新入職員向けに、少し、お話(講演)をさせて頂きました。
7日から出社し、会議やら、来客やらでバタバタしてました。
さて、今回の旅の感想を記します。
(1) 「オーバーストア」
今回、特に、強く感じましたのが、食品スーパーも、飲食店も、激烈な競争にさらされていることを痛感しました。
とにかく、食品スーパーも、飲食店も、お店が多過ぎます。
今後、再編淘汰は、避けられないのではないかと思いました。
(2) 「野菜が中心」
カット野菜も冷凍野菜も焼き野菜も・・・。
野菜の品揃えで圧倒するSMのスプラウツファーマーズマーケットも、オーガニックスーパーのホールフーズも、ディスカウントスーパーのアルディでさえ、青果が、戦略商品だと思います。
フードサービスにおいても、野菜が“主役”です。
カット野菜も拡大の一途です。
カット野菜が、アメリカの食品スーパーの青果コーナーのカテゴリー別売上高で、カット野菜が第1位になりました。
冷凍野菜も拡大しているように思います。
野菜は、もう「まるごと」買うのではなく、カット野菜や冷凍野菜など、使いたい量だけ、使いたい時だけには、便利に処理された加工野菜(カット野菜&冷凍野菜)が役立ちます。
アメリカでは、焼き野菜も、流行っているようです。
バイキングコーナーや野菜カフェなどで、あちこちで、焼き野菜(グリル野菜)を見かけました。
(3) 「アメリカにおける格差の現実(二極化)」
オーガニックスーパーで、牛乳瓶1本の容量で10ドルもするコールドプレスドジュースもあれば、2リットルのペプシコーラを1セントでも安く買いたい消費者もいる。
ちなみに今回の旅で、ペプシコーラの最安値は、79セントでした。その差は、実に20倍以上の差になります。
格差社会が拡大しているのは、日米、いや、世界中で起こっています。
(4) 「ブロス&スープ」野菜だし、野菜スープも売り場が拡大しているように思います(八百屋のさがで(笑)、目がそっちばかりに…)。
(5) 「キット商品の拡大」
チルドタイプで「サラダキット」をあちこちで見かけました。
やはり、合えたてのサラダは、シャキシャキ感があり、美味しいです。
簡単に出来立てを追及するのに、キット方式には、合理性があります。
ゴミも出ませんし、タイムセービングが可能となります。
また、今回、ウォルマートで「冷凍の惣菜キット商品」を見て、私は、衝撃を受けました。
(6) 「冷蔵&冷凍レディミール」
米国市場においても、英国市場同様にロングライフチルドのレディミール商品、冷凍タイプのレディミール商品が、拡充されて来ました。
(7) 「カスタマイズ」
今回のフードサービス視察におきまして、ファストカジュアルと呼ばれる「スクラッチ型のファーストフード」では、お客様のお好みに応じて、食材を選んで頂き、その後に調理(スクラッチ調理)をする方式が大はやりです。
「押し付け型のファーストフード」は、衰退傾向にあります。
カスタマイズ方式で、成長して来たファーストフードで代表的な企業として、
・チポトレ(メキシカン料理)
・サブウェイ(サブマリンサンドイッチ)
などありますが、その他、ハンバーガー分野でも、チキン分野でも、メキシカン料理でも、カスタマイズ方式が大流行です。
既存型のマクドナルドも、吉野家も、カスタマイズ方式の実験に取り組み始めました。
(8) 「生鮮のロングライフ化」
魚類も肉類も、ロングライフ化したパッケージをたくさん見かけました。
肉類では、鶏肉、ミンチ肉、魚では、サーモン、白身魚など、深絞り包装機で真空状態にしたり、トップシール方式で、ガス置換されているような商品もあるようです。
これからも、生鮮のロングライフ化を通じて、生鮮のドライグローサリー化は、進みます。
廃棄ロスを減らすこと、素人でも扱いやすくするには、生鮮のドライグローサリー化をするのが必然です。
以上、簡単ではありますが、感想です。
写真は、唯一の息抜きで、ドジャースタジアムへ
黒田久一
2016.07.01
フードビズのロサンゼルス研修は、3日目に入りました。
一番上の写真は、昨日の夜8時くらいの夕陽です。
あまりにも美しい夕陽だったので、ホテル前で、思わずiPhoneにて、撮りました。
Sunset in LAですね。
学生時代に大好きだったイーグルスのホテルカリフォルニアのジャケットを思い出しました。
西海岸は、ホントに、アメリカらしいですね。
真ん中の写真は、焼き野菜です。
日本でも、最近、焼き野菜が増えて来ましたが、まだまだで、これから、もっともっと増えるような気がします。
一番下は、皆さんと共にリラックスしています。
それにしても、フードサービスのプロの人たちは、本当によく食べられますね~(笑)
旅は、今日で、ちょうど折り返しです。
引き続き、貪欲に学びたいと思います。
黒田久一
2016.06.30
おはようございます。
今回のフードビズのツアーは、全て、ホテルで朝食を取らず、外に出て、朝からレストランのMRをします。
さすが、フードサービス関係の視察です。
基本的には、あるエリアで、バスを止め、その周辺にある情報を事前に頂いて、各自の判断で、店を選ぶスタイルです。
今朝は、私の古巣であるデニーズに行きました。
私は、昭和58年(1983年)に株式会社デニーズジャパンに入社しました。
バスボーイ、つまり、下げ膳並びセッティング、洗い場係を手始めに、クック(厨房)担当、最後は、アシスタントマネジャー(副店長)で、退職しました。
短い期間ではありましたが、私の生涯のビジネス人生に大きな影響を与えて頂いた人生で初めて働いた会社です。
店舗前で、フードビズ(エフビー)の神山泉先生と記念撮影させて頂きました。
パンケーキとオーソドックスな卵料理を頂きました。
黒田久一