
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2014.08.13
本日の朝刊から。
先ず、カゴメさんのカット野菜業への参入の記事です。
日本を代表する食品メーカーで、野菜を基軸とする会社がカゴメさんのトマトであり、カルビーさんのジャガイモかなと思います。
キューピーさんの卵関連もそうですし、また、キューピーさんは、既に三菱商事と組んで、カット野菜事業に参入されています。
中でもキューピーさんとカゴメさんは、弊社グループ(特に私)(笑)にとりましても、憧れの会社です。
弊社もカット野菜事業に参入して、もう四半世紀以上となりました。
カゴメさんのカット野菜事業は、当面、BtoC商品が中心でしょうが、弊社の領域であるBtoBにも参入されるのかもしれません。
20数年前に、既に、この業界に参入していましたが、まさか、これだけの大手企業が、カット野菜業界に参入されるとは思いもよりませんでした。
弊社グループも、リージョナルで、特色を出しながら、存在感があるように頑張って行きたいと思います。
負け惜しみではなく、本当に、このマーケットが拡大するのは、いいことだと考えています。
弊社グループは、やはり「惣菜のわかる八百屋」として、磨きをかけて、やって参りたいと思います。
そして日経MJの記事です。
今日の特集記事は、ガリガリ君です。
赤城乳業さんの記事です。
今や、ガリガリ君は、年間5億本と言う、とてつもないお化け商品になりました。
私は、ほとんどお酒が飲めません。
夏場の風呂上がりに、キューっと、ビールと言いたいところですが、私の場合は、キューっと、ガリガリ君となります(笑)。
55にもなって恥ずかしいですが(笑)。
ガリガリ君を食べると、暑さから、解放されます。
まだ猛暑が続いているので、ガリガリ君、楽しみです。
黒田久一
2014.08.12
久々に、ぎっくり腰になりました。
昨日から、かなり痛みが…。
背筋も腹筋も弱ってるかな(笑)と思います。
気合いを入れ直さねばなりません!
今日は、あまりにも痛かったので、近くの病院の整形外科に行きました。
その病院は、整形外科が、特に評判の病院だったので、飛び込みでしたので、9時過ぎに受付してもらいましたが、診察は12時を回りました。
結果、注射2本を打たれました。
結局、半日以上が、つぶれてしまい、午後からは、休むことにしました。
そして自宅のソファーで、書斎の本を読むことに…。
「我 覇道を歩まず」
副題は
「経営思想とマーケティング」
この本は、私にとりまして思い出深い本なので、ことあるごとに手に取ります。
この本は、今から、25年くらい前に横浜で食品スーパーを経営していた友人を通じてもらいました。
私にプレゼントをして下さったのは、横浜の中央卸売市場の佃煮屋さんでした。
著者は、日本でも有数の薬品卸売業の東邦薬品の創業者である松谷義範氏(故人)です。
何故、佃煮屋さんが、高価なこの本を私に下さったのか…。
多分、弊社も「問屋業」を生業としておりますので、問屋経営のマネジメントを勉強するのに相応しい本だからだと思います。
今、考えれば、どこの馬の骨ともわからない八百屋の若造にこんな本をプレゼントして頂き、本当に有難いことだったんだと、50を過ぎた今になって、その有り難みを感じる次第です。
さて、この本は、当時、30歳前の私にとりまして、本当に難解な本でした。
先ず、私は「覇道」と言う言葉の意味さえ知りませんでした。
辞書で引いたら、対極にある言葉が「王道」であることを知りました。
「覇道:“力”によって国を統一し、治めようとする者の道」
「王道:“道徳”や“仁義”に基づいて天下を治める者の道」
とあります。
この本のタイトルを言い換えれば、著者は、
「我 覇道を歩まず、我 王道を正々堂々と歩む」
と言いたかったのでしょうか?
著者の松谷社長は、東京大学出身であり、まさしく「知識商人」でした。
この本の中には、支店経営の在り方、売掛金管理、借入金、営業会議、常に経営者として、悩ましい課題を論理的思考で真正面から展開されています。
当時の私には理解が出来なかった箇所も、社長業をする今、うなずく箇所もたくさんあります。
若い頃、いろんな方々から、気にかけて頂いたなと、しみじみ思います。
こんな素晴らしい本に出会えたり、そして、刺激的な話を頂いたり、工場の細部まで見せて頂いたり…。
たくさんのご縁を頂きました。
まだまだ私自身、好奇心旺盛で、学びたいことが山ほどありますが、そろそろ、後輩経営者の方々に、少しは、お裾分けできるような経営者でありたいと思います。
まだまだ非力ですが…。
社員たちは、お盆商戦のただ中で頑張ってくれているのに、ぎっくり腰になり、大反省しているところです。
黒田久一
2014.08.09
ミシュラン3つ星の翌朝は、本当に久々に、吉野家の牛丼を食べました。
胃を切る前は、牛丼は、大好きで、しょっちゅう食べていましたが、胃を切ってからは、しばらくは、量的に食べられませんでしたので(今は普通)(笑)、牛丼からは、遠ざかっていました。
私が、牛丼を初めて食べたのは、確か、大学受験に失敗し、梅田の予備校に通い始めた、今から30数年前だったと記憶します。
初めて食べた吉野家の牛丼があまりにも美味しくて、大げさ抜きで「こんな上手いもんが世の中にあったのか…」とさえ思いました。
そして大学を出て、縁あって、イトーヨーカ堂グループのデニーズジャパンに入社し、私自身も外食産業に身を投じることになりました。
当時のフードサービス業界は、ようやく「外食産業」と呼ばれ始めた頃で、デニーズに入社した頃は、社内は、活況に満ちていました。
私が入社した前年にデニーズは、上場を果たしていました。
当時、とにかく「この業界を我々の手で社会的な地位を向上させたい」と言うような雰囲気がありました。
さて、私自身、年に5~6回、海外に行く機会がありますが、この10年くらいずっと感じて来たのは、「日本が、世界中で一番、食べ物が安いんじゃないか…」と。
当然、為替も変動しますし、貧しい国に行きますと、もっと食品は安いですが、その国の平均所得と食品の価格を比較したら、「日本が一番安い」と言う感覚です(あくまでも私見ですが)。
私がデニーズに入社した頃は、上司に教えられたのは「世界的にパートさんの平均時給とランチの価格は、だいたい同じだ」と教えてもらいました。
今、関東ではかなり時給が上がっているらしいですが、パートさんの全国平均の時給は、800円くらいになると思います。
それを考えても、やはり安いですね。
日本は、長らくデフレ下で、物価も所得も上がりませんでしたので、致し方なかったかもしれません。
そして牛丼戦争が勃発し、250円まで下がると、私個人としましたら、ちょっとやり過ぎじゃないか…と感じていました。
ある牛丼チェーンでは、深夜時間帯の「一人勤務(ワンオペ)」が、大問題となり、大規模な閉店に追い込まれるなど、大変、厳しい状況です。
弊社グループも、外食産業様とは、少なからず、お取引を頂戴していますので、健全な形で、業界全体が成長して頂きたいと思います。
さて、吉野家の安部社長が、とうとう退任されることになりました。
今週の東洋経済の特集記事は
「さようなら、ミスター牛丼 安部修仁と吉野家の時代」
です。
私にとりましては、憧れの経営者の一人でした。
まさしく気骨のある経営者だったと思います。
アルバイトから社長まで登り詰めた方です。
安部さんは、チェーンレストランの王道を進み続けられたと思います。
BSEなどの問題にも直面されたりし、大変、ご苦労も多かっただろうと思います。
私自身、外食産業にも在職し、また、今は、サプライヤーとして、外食産業様にも関わらせて頂いていますので、この業界が、これからもさらに成長して行って欲しいと思います。
黒田久一