
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.06.30
岡田ジャパン、本当に感動をありがとう!
昨晩は、家内と次男と最終まで観ました。
まさしく激闘でした。
本当に素晴らしい試合でした。
延長戦の死闘の末、PK戦を前に岡田ジャパンが肩を抱き合い、円陣を組んでいる姿に私は胸が熱くなりました。
まさしく「一体感」を感じました。
岡田さんも監督として、男冥利だと思う。
PK戦は、ある意味、可哀想ですね。
次男は、昔、サッカーをしていて、それもキーパーだったので、観戦しながら「胃が痛くなる」と(笑)。
閉塞感が充満する今の日本で、久々に日本国民が“日本人”としての誇りが持てたのではと思う。
先日、台湾の知人から「今の日本人は、必要以上に自虐的で、自信を失い過ぎている。日本人は、もっと胸を張り、自信と誇りを持つべきだ」と。
まさしくそう思います。
日本は、世界を舞台に堂々と闘えました。
私は、学生時代にスペイン語を専攻していたので、スペイン語圏の国々には、好くなからぬ愛着心があります。
どうせなら、今大会は、スペインか、パラグアイか、アルゼンチンに優勝して欲しいです。
写真は、奈良県中央卸売市場の場外近くにあります蓮根畑です。
今日の奈良は、清々しい天気でした。
もう初夏ですね。
黒田久一
2010.06.28
本日「奈良県農業振興功績者表彰受賞会の総会並びに研修会」が、弊社会議室にてありました。
奈良県でも篤農家の方、40数名が集まっておられました。
今年の受賞者は、
①明日香村の野菜生産者の方
②斑鳩町の果樹生産者の方
③御杖村のほうれん草部会
の方々でした。
総会には(財)農業振興会館の名誉会長である奥野誠亮先生も参加されました。
理事長の奥野信亮先生もお越し頂きました。
奥野誠亮先生は、奈良県外の方でも、ご存知の方もたくさんおられると思います。
自民党の中でも超大物議員で、本当に“気骨のある政治家”でした。
奥野先生は、今年、御歳97歳になられます。
現在もかくしゃくとしておられ、弊社の社屋(二階)にも誰の手助けもなく、杖もなく歩いておられました。
秘書の方によりますと、つい最近までゴルフもされておられたと。
私は、若い頃から奥野先生は、気骨ある政治家だなと、男として、憧れのようなものがありました。
20数年前、近鉄特急内で、偶然お会いしましたが、お声を掛ける勇気もなく(笑)、そのままで終わりました。
奥野先生は、その時、確か、英字新聞を携え、さりげなく、その新聞のページをめくられる姿を列車の後方から、秘かに(笑)、奥野先生の一挙手一投足を拝見し「カッコいいなぁ」と(笑)。
総会終了後、弊社フルックスグループの会社概要と事業戦略を私からお話させて頂きました。
私は、台湾から帰国したばかりでしたので、あらためて、国内農業の重要性を痛感した事をお伝えしました。
そして弊社から車で10分程の大和郡山市の治道(はるみち)地区のトマト生産者、東口(とぐち)ファームさん(真ん中のハンドマイクの方)を訪問させて頂きました。
ちなみに東口さんも息子さんも東京農業大学のご出身です。
そのトマト農園の前で、奥野先生と記念撮影させて頂きました。
右端は、弊社HMR事業部長の吉田です。
私は、本当に感慨深いものがありました。
お別れの際、奥野先生と両手で握手させて頂きました。
その力強さに、本当にパワーを頂きました。
奥野先生の歳まで、私は47年あります(笑)。
私も47年もあれば、ちょっとは、ましな“気骨のある男”になれそうな気がします(笑)。
黒田久一
2010.06.27
今日で、5泊6日の台湾出張が終わります。
ずっと雨でしたが、今朝の台北は、快晴です。
今回、20数年ぶりに訪台して、あらためて強く感じた事は、下記の5点になります。
①『中国の優位性は、当面揺るがない』
中国の食品は、過去、常に不祥事にさらされ、悩まされて来ました。
ですから、日本の食品関係者は「脱・中国」「チャイナフリー」を模索しています。
餃子事件の時は、凄かったです。
しかしその後、デフレ圧力が強まり、チャイナフリーの要請は、少し減りました。
でも日本人(消費者)の心の中には、中国産は、買いたくはない。
これが本音だろうと思います。
私自身、この数年で、ベトナムにもインドネシアにも行きました。
今回、その可能性がないかを探りに来たのも訪台目的の一つでした。
しかしながら、現在のところ、原料野菜や加工食品については、中国から他の国に代替え出来るかと言うと、現状では難しいと再認識しました。
中国は、国土が広く、農産物の場合、産地が限定化する事もなく、地勢的な面で有利であり、また中国国内のインフラ整備が充実している事、対応出来る食品工場の絶対的な数が多い、そしてコスト競争力でも他の東アジア諸国を圧倒していると思います。
台湾に来て、いろんな人たちと話してみても、中国の優位性は、10年は揺るがないだろうと思いました。
しかしながら、中国も急速に人件費が上昇し、競争力が弱まり、また、中国国内での内販需要に引っ張られる可能性も十分にあると思います。
そんな懸念材料があるにしても、今のところ、まだまだ、中国の優位性は揺るがないと。
②『世界的な原料逼迫を予感』
世界的には、人口が増加し、そして異常気象による影響での原料供給の不安定さ、そして中国やインド、アフリカなどの新興国の“爆食化”など、益々、需給バランスが崩れると思います。
私は“原料インフレ”に直面すると思います。
それと農業の担い手問題もあります。
ここ台湾でも農業や食品加工の仕事は“3K扱い”されているそうです。
③『国内産地の大切さ』
だからこそ、遠くより、日本国内、いや足元の産地開発の重要性を痛感します。
④『付加価値化』
中国の優位性は10年は揺るがないと予感しつつも、今までのように割安な中国産原料を使っての商売は、難しくなるのは確実です。
原料コストが上がって来る訳ですから“付加価値”を高める努力が必要です。
「用途開発」の重要性も痛感します。
⑤『商売のリスク分散の重要性』
中国には、次のことわざがあるそうで、今まで何人かの中国人から聞きましたが、今回も台湾の方に教えてもらいました。
「卵は、一つの篭に盛らない」
これから先、世の中、何が起こるかわかりません。
益々、不透明です。
“一寸先は闇”
必死でやらなければ、生き残れない時代である事は、間違いありません。
弊社グループは、3つの事業(青果卸、青果加工、惣菜事業)を推進して参りました。
これからもマーケットの変化に柔軟に対応しながら、地道にこれら3つの商売を磨き続け、リスクの分散化とグループのシナジー効果を上げなければならないと痛感した旅でもありました。
これから関西空港行きのJAL814便にて帰国の途につきます。
写真は、台北のランドマーク「台北101」です。
台北・桃園国際機場(空港)のロビーにて。
黒田久一