
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.08.07
今朝の産経の朝刊に
「FTAに乗り遅れるな」
と言う記事がありました。
投稿されているのは、東大教授の伊藤元重氏です。
テレビ東京のワールドビジネスサテライトでもよく出ておられる方です。
FTAとは:
http://www3.keizaireport.com/sp/fta.html
の事です。
私も常々、同じ考えを持っていて、伊藤先生のこの論文は、正論だと思います。
日本は「貿易立国」であり、鎖国政策を取る事はあり得ません。
その上で、日本の農業問題を語るべきであり、国民の合意の元、日本農業を守る為の施策を打つべきだと考えます。
論文の最後の方に書かれていますが、「日本の農業問題がFTA交渉のネックになる事は、日本経済全体の足を引っ張る事になる」と。
まさしく同感です。
私は、今一番の問題は、政治があまりにも迷走するので、政治体制の安定が急務だと思います。
韓国では、FTA交渉をどんどんと進め、空港政策では、インチョンのハブ空港化で成功し、港湾政策においても釜山港に大きく引き離され、電池開発も韓国政府が国家を上げて、取り組む。
日本は「成長戦略」が必要な時期だと思います。
私ども八百屋も、与えられた条件の中で、知恵を絞った青果ビジネスを構築して行きたいと思います。
黒田久一
2010.08.07
今日、ブータンから、国会議員の方が来社されました。
(上の写真:一番左端の方)
ブータンは、ヒマラヤの中にある小国で、北はチベット、東はネパールやインドに挟まれている国です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%B3
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080325/151121/
私の友人が連れて来てくれました。
彼の同志社大学の後輩の女性は、ブータンの魅力にとりつかれ、今、住んでいます。
(右から二番目の女性)
ブータンは、人口、わずか69万人、面積は九州くらいらしいです。
実に奈良県の半分の人口しかありません。
しかしながら、ブータンは、今、世界的に最も注目されている国の一つです。
それは、世界で最も国民の「幸福度」が高い国として知られています。
日本での自殺者は、年間約3万人ですが、ブータンでは、年間で、1人か2人らしいです。
税収は、ヒマラヤ山脈を利用した水力発電で、インドに電気を売り、そして、観光客の入国費用(200ドル)もあり、それだけで、医療費も教育費もタダらしいです。
今回、来日を機会に日本の食品工場を見たいと弊社のカット野菜工場の視察を目的に来社されました。
野菜を切り刻む工場を見て、びっくりされてました。
恐らくブータンの国会議員の方は「何で、ここまでする必要があるのだろうか…」と感じておられたに違いありません。
ブータンは、王国であり、いまだに基本的には鎖国政策を取っているらしく、ビザが下りにくいみたいです。
今の日本は、ただただ、命を削りながら(笑)、走り続ける経営者(私もその一人?)も多く、ブータンの生き方は、その対極にあり、是非とも、一度行ってみたい国です。
冗談抜きで、フラッと、行ってみようかと思います。
「心の洗濯」に行きたいなと…(笑)。
タイのバンコク経由で、バンコクから約3時間らしいです。
ブータンには、スーパーもコンビニも一軒もないらしいです。
つまり、昔ながらの雑貨屋みたいなもんしかないらしいです。
パチンコもゲームセンターもありません。
50年以上前の日本のような雰囲気だと。
さっそく、近いうちにブータンに行って参ります(笑)。
追伸
笑っちゃうのは、今日、弊社のケータリング工場では、年末の「お節のパンフレット」の写真撮影をしていた事です(下の写真)。
ブータンの方は、どのような思いで、その光景を見られていたのでしょうか?
まだまだ数ヶ月先のお節の写真をこの真夏の盛りに…。
黒田久一
2010.08.06
日経トップリーダーの8月号の特集記事は「社長の器」です。
写真は、100均の最大手のダイソーの矢野社長です。
「恐れおののく力を持たんとこれからの社長は務まらん」と。
そして
「つぶれないと安心した途端、わしは劣化してしまった」と。
文章を読んでいて、あれだけの社長が、恐れおののく姿が、ビシビシと伝わります。
リスク感の塊のような言葉の数々。
私は、そもそも創業者でなく、いわゆる二代目です。
惣菜事業については、創業したとは言え、それは、一定の“ベース”があって出来た訳であり、一から創業する人たちとは、苦労のレベルが比べものにもならないと思います。
まあ、私は、さしずめ“ボンボン経営者”かと思います。
入社以来、社内外から、よくそう囁かれながら(笑)、やって参りました。
一言で言えば、幸運にも、何の苦労もなく、今日までやって来れました。
日本の中小零細企業の大半が、そうであるように、大半が親族、ほとんどが、息子に跡継ぎをさせます。
これは紛れもない事実です。
そんな私が「社長の器」について語る資格はないと思います。
しかしながら、社員とパートさんを合わせて400人を越える現在、「アホぼん経営者」では、やって行ける時代では、なくなりました。
最近、それを本当に痛感します。
その意味でも自らが、その時代に対応できる経営者としての資質を磨く必要があると。
「社長の器」
それが正々堂々と語れるまで、まだまだ程遠いかと思いますが、一歩ずつやって参ります。
黒田久一