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2010年

「我覇道を歩まず」

2010.08.15

私は、本好きですが、途中で眠たくなって(笑)、読了するのは、意外と少なく、たくさんの本が書棚を飾ってくれています。

そんな中ですが、読了した「経営本」の中で、心から感動した本が、数冊あります。

その内の一冊に
「我 覇道を歩まず」

と言う本があります。

20代後半に、私の友人を通じて、横浜の中央卸売市場の佃煮屋さんの社長さんから頂いた本です。

今朝、たまたま会長室に入ると、書棚に、この本が目に留まりました。

懐かしく感じ、久々に、この本を手に取って見ました。

著者は、松谷義範という方です。

明治44年生まれの方で、もうお亡くなりになっています。

この本には、著者名として「東邦薬品㈱社長」となっています。

つまり現役の社長が書かれた本でした。

本の巻末を見ると、初版第一刷が、昭和63年2月29日となっています。

出版直後に頂いたと記憶するので、当時私は、29歳でした。

東邦薬品は、医薬品問屋です。

http://www.tohoyk.co.jp/ja/index.html

当時、私は、父の会社に入ってまだ数年の頃で、中央市場の青果仲卸の中で、毎日もがいておりました。

そして「問屋無用論」と叫ばれていた頃なので、「これから青果問屋として、わが社は生き抜けるのだろうか?」と、まだまだ一人前に仕事が出来なかった頃なのに、そんな気持ちの中で、この本を読み上げました。

私は「覇道(はどう)」と言う言葉さえ知りませんでした。

対極にある言葉は「王道」だと思います。

東大出の経営者の方が書かれただけに、文面は、理論的で、難解な表現も多く、読み終えるのに四苦八苦した記憶があります。

そして何とか読み終え、私は、本当に感動しました。

「問屋でも絶対に生き抜ける」と。

そして早速、父に「是非、読んで欲しい」と手渡しました。

昨日、会長室にて、久々にこの本を手にして、父は、鉛筆でたくさんの箇所をアンダーラインしてありました。

そして、東邦薬品に関する、①平成元年12月12日の新聞の切り抜きと②平成10年10月27日の切り抜き③松谷社長の書かれた小冊子が、本に挟まれていました。

何れも、20年も経ち、色褪せていました。

大切に保管されていたので、父も、少なからず、影響を受けたんだろうなと思いました。
今度、感想を聞いてみます。

この頃(22年前)の東邦薬品は、年商1400億円でした。

今や売上高は、1兆円規模となり、経常利益も140億円出されていて、国内第4位の有力医薬品問屋です。

私は、いろんな事が頭をよぎりました。

一つは、あれだけ感動した本なのに、「俺はどれだけ実践できたのか?」と。

そして、もう一つは、当時、問屋業で生き抜くと決意していましたが、違った事業展開(売上げの半分は、製造業)となり、20年余りの激変に思いが至りました。

今、ページをめくり、内容的には、全く色褪せていない理論展開で、ただただ驚くばかりです。

50歳を超えた今、もう一度、この本を深く読みたいと思います。

近い内に読み直します。

そして

「我 覇道を歩まず」
「我 王道を歩む」と。

黒田久一

人財の大募集!

2010.08.12

本日の読売新聞に弊社グループの求人広告が掲載されています。

掲載エリアとしましては、近畿エリア、中四国エリアを含むかなり広範囲で、一日の配布枚数が250万世帯です。

4日間(8/12~815まで)連続で掲載されます。

4×250万=1000万世帯となります。

ちょうど「お盆休み」ですので、じっくり見て頂ける方も多いのではと考えています。

弊社グループは、この求人広告を通じて、“素晴らしい出会い”“素晴らしいご縁”を大いに期待しています。

詳しくは、当ホームページをご覧頂ければと思います。

問い合わせは、お気軽に弊社グループ「採用チーム」にご一報下さい。

さて、
弊社は、昭和39年(1964年)に果実仲卸業として創業しました。

その後、野菜(蔬菜:ソサイ)も扱うようになり「蔬果両扱いの仲卸」になりました。

平成に入ってからは、時代対応すべく「惣菜」の分野にも進出して参りました。

「青果+惣菜」の商売です。

元々は、中央市場の“問屋業”(商品を右から左へ)だけしかして来なかったので“ものづくり”の領域は、全くの素人でした。

今では、少しは“ものづくり”の真似事をするようになり、その“ものづくり”が、これ程までに、大変な商売であったのかと、年数が経つ度に、また規模が拡大すればする程、その気持ちが強くなります。

弊社グループは、足元には、本当にまだまだ問題が、山積しています。

しかしながら、新工場を建てた以降(3年前)、外面(ソトヅラ)だけ立派になり、実態以上に過大評価して頂く事が度々あります。

「元気が良さそう」だとか、「組織がしっかりしている」とか…。

しかしながら、一歩中に入れば、本当に“器”に合った組織ではなく、ただただ「勢い」だけで、会社が回っている所が多々あります。

でも弊社の社員は、本当に一生懸命に頑張ってくれています。

その上で、これからは、いろんな分野のエキスパートの方に入社頂き、一つ一つの課題解決に力を貸して頂ければと思います。

まだまだ「発展途上」の会社ですが、大きな目標(夢)に向かって、是非、チャレンジしようと言う方に応募して頂ければと思います。

今回は、定年退職された方も合わせて募集をしています。

情熱のある方、どうぞ、宜しくお願いします。

黒田久一

魚離れ

2010.08.11

最近、魚を食べていますか?

私は、八百屋なので、肉や魚については、詳しくは知りません。

先日の日経新聞によりますと1988年をピークに国内の魚介類の消費者は減り続けています。

1300万トン以上あったものが、940万トンまで激減しています。

ちょうど30%も減った事になります。

私の母は、瀬戸内で育った為に、私や姉は、ジャコ(いりこ)で、だしを取った煮物で育ちました。

そして、食卓には、しょっちゅう魚が登場しました。
お袋の炊いた野菜の煮物などは、本当に美味しかったです。

正月前ともなれば、魚のオンパレードでした。

しかしながら今や魚の調理方法も食べ方も知らない人が増えているなと感じています。

先日、ある協会の若い女性職員の方とお話をしていて、中々、料理を作る時間もないと。

明らかに各家庭で食事を作る回数は減っています。

でも、まさか3割も減っているとは思いませんでした。

魚離れの厳しい状況を見て、まだ八百屋は、ましかなと感じました。

黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。