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2010年

ビジョンがあるのか?

2010.11.10

今日は、(社)日本惣菜協会の研修会(4回シリーズのビジョン研修会)が、博報堂本社にてあります。

今日が最終回です。

今、京都経由で(写真)、東京に向かっています。

ちょっと眠たいです。(いや~かなりです)(笑)。

今までの3回は、社会変化を中心に博報堂さんから講義を受けました。

日本を代表する広告代理店だけに、さすがだなと思います。

今日の最終回は、ワークショップで、チーム単位に別れ、実際にビジョン策定をします。

中食産業に身をおく者として、いかに将来をあるべきかをチーム単位でディスカッションしながら、まとめて行きます。

他のメンバーの意見が楽しみです。

さて、昨日、帰宅して、夕食後、録画していたニュースや番組などを見ました。

たった8日間、日本を離れていただけなのに、この民主党政権の迷走ぶりは、ちょっと、ひどすぎます。

長らく続いた自民党政権の交代は、それなりに意義があったかと思います。

しかしながら、現政権は、あまりにもひどすぎる!

野党時代のように批判とヤジばかり言ってりゃ済んだのとは違い、政権を運営(中小企業で言えば、会社を経営するのと同じ)する重みが、果たして分かっているのか?

その資格は皆無だと思う。

まさしくビジョンなき政権だと思う。

今日は、ビジョン策定研修会。

勉強会を4回やったくらいで、そんなの出来ないのは、わかっていますが、中小企業の経営者は、年がら年中、一時たりとも、会社の事が頭から離れないくらいに、考えて、考えて、考え抜いてやらねばと自分に言い聞かせています。

黒田久一

中国出張(57)( 結び)「商売とは、心配の上に成り立つもの」

2010.11.09

今日で、今回の出張が終わりました。

先程、無事に帰国致しました。

今回、7泊8日の旅程で、走行距離は、軽く2,500kmを越えました。

弊社取引先を中心に、訪問企業数は9社でした。

私は、久々に取引先企業を回りを兼ねて、中国での現地状況を自分の目で確認が出来ました。

今回の出張では、本当にいろんな事を感じました。

当然、よりチャイナリスクも感じ、一方、まだまだ中国での入り込み(お取り組み)の足らなさも感じ、日本国内での産地開発の重要性も感じ、世界的な原料高騰が確実である事も感じ…と。

中国との取引(取組み)では、常に“心配”が付き物です。

まさしく

“商売とは、心配の上に成り立つもの”

と感じざるを得ません。

私の尊敬する経営者で、大連に食品工場を建て進出されておられる方がいらっしゃいます。

かれこれ20年。

中国での人脈も豊富で、多くの優秀な社員たちは、中国語も堪能です。

私から見れば、中国での磐石な基盤があるように思います。

しかしながら、その社長は「この20年間、中国ビジネスで、一度たりとも枕を高くして、寝れた事はない。いつもいつも心配だ」と。

まさしく、これが中国とかかわりを持ってきた食品業界の微妙な心情を表しています。

日本の労働集約な産業の象徴である食品業界は、この数十年、手間のかかる作業のアウトソーシングの大半を中国に依存して来ました。

弊社もその一社です。

弊社のHMR工場は、現在約250名のパートさんで支えられていますが、仮に全て内製化すると、さらに150名ほど必要ではないかと思います。

まさしく「労働集約的な仕事」です。

中国のメリットは、その労働力だけでなく、広大な大地での大規模農業、今や、日本よりはるかに生産設備が充実している冷凍工場群。

今回あらためて、いろんな面での中国の強さを再認識もしました。

しかしながら
「矛盾のかたまり」
もあります。

もし何もかも突然にして断絶したら、原料が暴騰したら…。

でも日本の農業が、その機能が果たせるのか、中国でさえ、農作業を嫌がり、水を使う仕事も敬遠されている現実…。

またFTAの問題などなど。

これらの解答は、二次方程式どころの話ではなく、複雑にからみあっての判断が必要となります。

私は、これからも総合的な判断をしながら、前進して行きたいと思います。

タイトルにありますように

「商売とは:」

の名言は、創業者である父の言葉ですが、

もう一つの言葉も私に常に話かけてくれた言葉があります。

「世の中に解決しない問題はない。どんな困難な事も時が経てば、いつか何とかなっているものだ」と。

今年は、こんな年だからこそ、例年以上に、私は、海外も国内も問わず、出て、出て、出まくりました。

トップ自らが、外に出て“自ら”肌で感じ、次に進むべき道を模索して来ました。

いよいよ年末商戦が始まります。

全社一丸、頑張りたいと思います。

今回、弊社専務や営業部長と共に“共通目線”で、いろんなところを回れた事は、大変意義深かったと思います。

黒田久一

PS.
上の写真は、グローバルな生姜屋さんの応接室にあった世界地図です。

真ん中は、私が好きな江蘇省の蓮根産地近辺ののどかな水路の写真です。

一番下は、山東省の夕暮れです。

中国出張(55) “和僑”になれるか、日本企業

2010.11.09

煙台ジャスコに行って参りました。
モール型の大型店です。

今回の旅に持参しました「チェーン・ストア・エイジ」(2010/11/1号)の特集記事は、「中国市場・百花繚乱」と題し、日本企業の中国進出の記事でした。

副題として、

「“和僑”になる日本企業」

と書かれています。

“華僑”ならぬ“和僑”です。

この言葉の裏には、日本企業が、どれだけ、中国で、地に足を付けた(土着化した)商売が出来るのか?

と言う意味が込められているように、私は思います。

煙台ジャスコは、訪問した時間が早すぎたのか、お客さんは、まばらでした。

イオングループは、中国では、GMS27店、SM7店、合計34店舗を展開しているようです。

さて、煙台ジャスコですが、業績等は、全く掴めていないので、無責任な事は言えませんが、ちょっと、しんどいのではと感じました。

青果部門では、大阪の仲卸さんがハンドリングされているようです。

一仲卸として、早々、中国(青島)に進出され、本当に立派だと思います。

ご苦労も多々あっかと推察します。

中国から日本への農産物の輸入を手掛けている会社は、たくさんありますが、このように「内販向け商売」にチャレンジされている事に、敬意を表したいと思います。

中国でのマーケットに進出するのは、まさしく、世界選手権やオリンピックに出場するようなもんです。

ウォルマートもカルフールもメトロもテスコもオーシャンなど欧米勢のそうそうたる企業が既に進出しています。

これから二回戦になるのでしょうか?

黒田久一

追伸
ご存知、熊本の「味千ラーメン」です。
日本から進出した企業で、大成功した企業の代表です。

一番下は、たぶん、パクりです(笑)

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。