
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.11.08
山東省の維坊(イーボ:維に左にさんずいが要りますが、携帯なので文字が出ず)に来ています。
この街のナンバープレートを見たら、Gになっているので、山東省では、7番目くらいに位置する都市かと思います。
宿泊したホテルに程近いところにテスコがありましたので、朝一番で、入ってみました。
私は、中国では、ウォルマート、カルフール、メトロなど欧米の大手小売業をたびたび視察した事がありますが、中国でのテスコは、このお店が初めてです。
このお店のフォーマット(業態)は、ハイパーマートでした。
お店に入った瞬間、このお店は“気”がないな、と思いました。
レジは41台ありました。
生鮮コーナーを見ても、明らかにボリュームと鮮度が劣っていて、多分、苦戦しているのだと思います。
唯一、精肉コーナーの特売品だけ、人が集まっていました。
テスコは、世界で3番目の超大手小売業です。
本国のイギリスにおきましては、ダントツの第1位企業(マーケットシェアが30%を越える)です。
先月、イギリス本国のテスコに行って来たばかりなので、余計にその落差を感じざるを得ません。
イギリス本国では、私は、テスコの各フォーマット(コンビニからハイパーマーケットまで)を見る機会に恵まれ、テスコの実力を見て参りました。
テスコの強みは、やはり、ハイパーマーケットより、「食品スーパーマーケット」(いわゆるSM)なのかなと思います。
中国人の消費行動は、どちからと言えば、SMよりは、ハイパーマーケットが好まれるのではと、感じながら、このお店を後にしました。
中国での外資の大成功企業は、何と言っても、カルフールでしょう。
黒田久一
2010.11.08
山東省の安丘市にある生姜屋さんに行って参りました。
年間2万トンも扱っているそうです。
その内40%は、日本向けです。
メインは、ヨーロッパや北米に輸出しています。
生鮮出荷が60%で、冷凍出荷が40%です。
ヨーロッパやアメリカの食品スーパーで、最近、中国産の生姜をちょくちょく見掛けました。
こちらの農場の巨大なムロ(地下の貯蔵設備)を見せてもらいました。
レンガ積みの地下貯蔵庫には1600トンも生姜を貯蔵できる設備がありました。
私は、これだけの生姜のムロを見たのは、初めてでした。
中国の生姜の品種には、
大姜(ダイジャン)
面姜(メンジャン)
があるようで、以前は大姜が主力だったようですが、反収の高い面姜(メンジャン)に変わって来ているようです。
こちらは大玉傾向の生姜です。
さて、こちらの生姜屋さんで驚いた事は、会社案内にテスコが書いてありました。
イギリスのテスコにも生姜を出荷しているようです。
その事に触れると、
「イギリスの大手小売業は、テスコ、アズダ、セインズベリーがある」と教えてくれました。
私は、たまたま、先日、イギリスに行ったばかりだったので、その事は知っていましたが、中国の農業経営者は、世界的な視点で、農業をやっているのだと、改めて感じました。
会議室には、世界地図がありました。
日本の農業経営者で、グローバル視点に立った方は、まだまだ少ないです。
こちらは、まさしく“グローバル・ジンジャー・ファーマー”だと思います。
黒田久一
2010.11.07
こちらもかなり田舎の「市民市場」です。
生きた鳥(鶏)が、カゴに入っていて、そして淡々と絞めて、淡々と毛をむしっています。
これも食文化の違いですね。
黒田久一