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2010年

青果物カット事業協議会

2010.05.26

今日、青果物カット事業協議会の総会が、東京でありました。

いわゆるカット野菜業界の団体です。

カット野菜業界としては、全国で唯一の団体です。

総会終了後、(独)農業・食品産業技術総合研究機構のマーケティング研究チーム長の佐藤先生による講演会がありました。

講演タイトルは、

「アメリカにおける青果産業の構造変化と日本の青果産業の再編課題」でした。

アメリカと対比する事で、ある程度、日本の青果産業も占えると私は考えています。

当然、食文化も流通システムもアメリカと日本では、違う部分もあり、全てが一致しないとは思いますが、トレンドは、ある程度一致すると思います。

講演内容は、いろいろと興味深いお話がありました。

・アメリカでは、野菜消費が増えている。

・生鮮青果も伸びているが、生鮮加工品つまりカット野菜やカットフルーツが、顕著に伸びている。

・その背景には、アメリカでのファイブ・ア・デイ運動やフード・ガイド・ピラミッドなどの影響がある。

・小売業の寡占化により、グローワー/シッパーつまり産地業者も大型化し、寡占化して来ている。

・グローワー/シッパーの多角化。例えば、カット化など、単に、原体だけを右から左の商売から多角化している。

・アメリカに於いても、中間業者つまりホールセラーを通さず、直接販売が増加している。

・垂直的なコーディネーション化も進展している。

・今後、生き残りに求められるのは、事業規模の拡大と財務基盤の強化が必須。

などなど。

佐藤先生の講演が終了後も懇親会で、いろいろと突っ込んだお話も聞かせて頂きました。

この辺の世界観は、ずっと、自分なりにイメージしていますが、そのイメージにかなり近いお話だったので、確信が持てました。

改めて、弊社が目指している青果物そのものを、単に、右から左へのホールセール機能だけでなく、小分けする、カットする、味を付ける、キット化するなどの“流通加工”の意義に確信が持てました。

今後の成長発展の為には、欠かす事は、できないかと思います。

昔、ロンドンの卸売市場(ニュー・コベント・ガーデン)に行き、仲卸で、元気な会社は、外食産業向けのディストリビューターであった事を思いだし、また、本日も、アメリカのロサンゼルスの卸売市場でも、イギリスと同様だと佐藤先生は、お話されていました。

弊社グループでは、その大目標を

『惣菜のわかる八百屋』と言うスローガンに掲げていますが、まだまだ道のりは険しいですが、この壮大で大きな目標に向かって行きたいと思います。

黒田久一

東京・大田市場

2010.05.21

本日、東京の大田市場に来ています。

さて、今回、訪問させて頂いたのは、青果コーディネーターの方と大手荷受会社の社員の方と業務用産地について、いろいろと情報交換させて頂く為でした。

大田市場は、やはり、国内で一番の「集荷力」がある市場です。

国内産地は、益々、大市場の荷受会社に集約される傾向にあります。

弊社では、加工の多い日は、日量で、約10トンを処理しています。

これが毎日365日ある訳なので、どうしても「安定性」が求められます。

弊社のカット野菜事業部は、昭和60年頃より始まりましたので、もう25年くらいになりますが、昔は、契約産地など皆無で、全ての原料は、市場調達での“当用買い”でした。

つまり昔はカット野菜と言うのは、一種のバクチでした。

それを考えれば、今は、隔世の感がありますが、まだまだ課題も多いのも事実であり、この商売は本当に“矛盾の塊”です。

その矛盾を一つ一つ解決しながら、弊社のカット野菜事業部(HMR事業部)は、拡大して参りました。

これからも、原料は、いろんなチャネルを活用しながら、多元的に調達しなければならないと考えています。

ちなみに大田市場内の青果仲卸は、“コマ”としては、約300あるそうですが、正直申しまして、大半が大変厳しいだろうなと思います。

また関連棟は、さらに厳しいだろうなと感じました。

生き残る為には、時代対応できる「青果ビジネス」をやはり確立しなければならないと強く感じました。

黒田久一

(社)日本惣菜協会の総会

2010.05.20

本日、(社)日本惣菜協会の総会が、新宿でありました。

毎年、総会では、会員企業からの推薦で優良社員の表彰制度があり、弊社の社員も表彰して頂きました。

①藤澤公義(HMR事業部次長)(写真:左)

②児島智恵子(はないちばん針店店長)(写真:真ん中)
の二名です。

受賞を心から嬉しく思います。

この制度で、弊社では、今まで、延べ約15名の受賞者を晴れの舞台に送る事が出来ました。

藤澤君は、専門学校卒業と同時に新卒で、入社し、もう20年選手となりました。

もうベテラン社員となりました。

今は、産地開発担当なので、全国各地の産地を走り回っています。

児島さんは、15年前の「はないちばん」針店オープン以来、現地採用スタッフとして、頑張ってくれています。

児島さんは、東京に来るのが、実に45年ぶりだそうです。

定時制高校の時、上京して以来だそうです。

今日は、会場のハイアットリージェンシーホテルに宿泊し、明日は、はとバスにて、東京観光の予定です。

これからも2人の活躍に大いに期待したいと思います。

表彰式典後、石田会長様(写真:右)と記念撮影させて頂きました。

感謝。

黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。