
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.06.21
今日、奈良県の地元の信用金庫さんの「総代会」に参りました。
創業62年目の財務内容抜群の信用金庫さんです。
ご存知のように、一般企業の株式総会に当たるのが、信用金庫では「総代会」になります。
今回、私は、初めて“総代”として出席させて頂きました。
私には、分不相応でしたが、ご指名を頂ける事は、名誉な事だと、喜んで引き受けさせて頂きました。
でも、今日は、本当に迂闊でした。
私は、あろう事か、約3分遅刻し、会場に入りました。
会場に入ると、ちょうど新任の総代が紹介されている時で、タイミング良く(悪く?)、私の名前が読み上げられている時で(笑)、正直、頭を下げつつ、着席までに、何とも言えない冷や汗が、流れ出ました。
ギリギリまで社内の所用があったとは言え、全く、弁明の余地はありません。
今考えれば、調整する事は、十分に可能でした。(いや、事前に分かっていた予定なのにアホでした)
私の慢心かと思います。
ある意味、私は、この歳にもなると、いろんな場に出る機会も多くなり、知らず知らずのうちに、場馴れして来た事の慢心かと思います。
昔なら、こんな会に出るとなれば、緊張して、絶対に早く、いや早過ぎるくらいに私は早目に行ってました。
新規開拓中のお客様の最初の訪問や重要な商談の際などは、事前準備怠らないようにやって来たつもりです。
“慣れ”(=うぬぼれ)です。
たった3分、されど3分。
今日は、反省しました。
そして理事長様のご挨拶がありました。
話の内容としましては、
こんな厳しい事業環境なので、
・商売に一発逆転はない
・不況を脱出する“近道”もない
・毎日の“積み上げ”をしっかりやる
・一工夫、一手間、二手間掛けて、コツコツと地味に商売をする事が大切だと。
遅れて来た身の私としましては、グサグサ(笑)来ました。
次に、記念講演会は、
奈良大学名誉教授の水野正好先生による
「祝・遷都1300年祭」と言う演題でした。
水野先生は、身振り手振りで、歴史のお話を分かりやすく面白く、解説して頂きました。
大仏の建造技術など、奈良には、相当に力があったのだなと思いました。
今日は、受け付けでは、弊社とのお取引の“ご縁”を頂いた職員の方と久しぶり再会しました。
飛び込み営業で、何度も何度も熱心に来て頂いた方で、私が“総代”として、今日、再会出来ました事、大変嬉しく思いました。
最後の懇親会でも、熱心な中小企業の経営者の方が多く、大変、刺激を頂いた一日となりました。
黒田久一
2010.06.19
今日、初めて、姫路の中央卸売市場に家内(専務)と弊社の果実専門店「はないちフルーツ」のHマネジャーと3人で参りました。
3月に「はないちばん」本店を少しばかり増築し、街中から減り続ける“果物専門店”を自ら立ち上げたい思いで、オープンしました。
私個人としては、まずまずの売場が出来ていると思いつつも、まだまだ事業と呼べるような代物でなく、毎日、悪戦苦闘しております。
今日は、姫路市場で、果実仲卸では最大手のM社さんの社長(女性)さんにお会いし、贈答用のフルーツセットや葬儀用の籠盛りの仕方を教えて頂きました。
ラッピングについても(写真)、懇切丁寧に教えて頂きました。
さすが女性経営者だけに、きめ細かい仕事をされていました。
なるほど、なるほどと思うばかりでした。
「習うより慣れろ」も申しますが、早速、チャレンジしてみます。
その後、お昼までご馳走になり、互いの仲卸の商売の事など、いろいろと情報交換させて頂きました。
帰りに姫路の社長さんに教えて頂いた阪急御影駅前の果物専門店さんも表敬訪問させて頂きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/osharetenshi/31239483.html
皆さん、大変努力されていますね。
そして、夕方に一旦帰社後、2年前に新卒で入社したF君の送別会に参りました。
彼は、愛知県の同業の長男で(入社内定後に同業者のご子息である事が判明)(笑)、晴れて、この度、実家に帰る事になりました。
弊社には「預かり制度」のようなモノはありませんが、特別扱いをする事もなく、やって参りました。
社員が去る事は、経営者にとりまして、大変寂しい事ではありますが、これからは、わが社の「卒業生」として頑張って欲しいです。
今日は、有志だけの送別会でしたが、30名を越える社員たちが集まり、大いに盛り上がっていました。
いつも宴会の時、感じるのですが、皆の素晴らしい笑顔を見るにつけ、経営者として、頑張らなければと思います。
しみじみ「企業は人なり」を実感致します。
私は、途中で帰らせてもらい(いつもですが、社内の宴会は、親方は冒頭だけで十分です)(笑)、F君から終了後に携帯メールをもらいした。
「ありがとうございます。
まずやってみます。
今まで本当にありがとうございます。幸せでした。」とありました。
彼には、これから、いろんな挫折があると思いますが、どんな時も将来への夢を抱きながら、頑張って欲しいと思います。
黒田久一
2010.06.17
一昨日、長野県伊那市にあります「伊那食品」さんに行って参りました。
「かんてんぱぱ」で有名な会社です。
社員を心底、大切にする会社です。
年商160億円と決して大きな会社ではありませんが、ここ数年、いろんな経営者の大先輩、友人・知人から、その噂は耳にしており、一度は是非、行ってみたい会社でした。
今回、食品安全ネットワークの研修会で、伊那食品さんを表敬訪問し、塚越会長様のご講演が聞けると、弊社工場長と新入社員と家内(専務)と共に、参加させて頂きました。
私と家内は、途中で帰る予定でしたので、車で参りました。
少し寄り道はしましたが、約1000キロの道のりも、吹き飛ばすくらいの価値のある講演会でした。
お話を聞かせて頂き、噂どおり、本当に素晴らしい会社でした。
寒天の原料は、ご存知のように海藻で、相場にかなり左右される商売でした。
日本は、昔は、漁連が海藻を押さえ、入札(セリ)にかけ、相場の乱高下があり、これでは駄目だと、塚越会長は、海外に原料を求めました。
韓国、モロッコ、南米(主にチリ)、中国など。
全世界から海藻を求める事で、原料を安定化させた事と、海域によって“物性”が違うのを利用し、あらたな商品開発に結びつけました。
昔の寒天の主要な需要は、和菓子メーカーに卸す事でした。
羊羮や甘いゼリーなどの用途でした。
時代が豊かになると共に“甘さ”が、敬遠され、成長の阻害要因となり、和菓子メーカーだけを主力顧客としていた他の寒天メーカーは、消え去りました。
弊社のような野菜加工も原料が不安定な事など、重なる部分も多いです。
伊那食品さんの強さは、結局、自らの努力で新たな「用途開発」した事です。
つまり需要を自ら掘り起こす。
R&Dセンター(研究所)には、今、60名の社員がいるそうです。
そして圧倒的なシェアを取る事で、安売りをしない。そして高収益を上げる。
経常利益率は10%を超えています。
その収益を徹底的に社員の福利厚生に再投資する。
つまり働く環境整備に投資続ける。
どんどんと気持ちよく働ける環境を作り続ける。
そして塚越会長が、その経営哲学を叩き込む。
塚越会長が、会社の規模の拡大と共に、社員がいつも一堂に会する事のできる部屋を用意しいているそうです。
つまりどんなに社員数が増えようと、一箇所で一堂に会する事が出来る部屋だけは用意し、常に、語り続ける。
私も弊社の新社屋は、それを意識しました。
弊社も150名までなら、収容可能です。
塚越会長の著書「年輪経営」と言う本を前日に読み、感銘を受けました。
「良い会社」とは書かず、「いい会社」と書かれています。
年輪経営http://blog.livedoor.jp/takeda_cfo/archives/1021430.html
是非、読んで下さい。
まだまだ弊社など、程遠い存在です。
一歩でも近づきたいです。
黒田久一