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2009年

農林水産省の会合を終えて

2009.06.25

今日は、農林水産省での会合に参加させて頂きました。

「農協の改革」についての委員会です。

今日で第2回目でした。

今日は、弊社の「惣菜のわかる八百屋塾」でしたが、こちらの委員会を優先させて頂きました。

八百屋塾もお陰様で、第22回目となりました。
今回も100名以上の来場者がありました。
本当に有難い事です。
私が留守していても、これだけの大きなイベントが、社内で粛々と進める事が出来る体制ができ、嬉しく思います。

さて、本日の農林水産省の委員会は、長野県のトップリバーの嶋崎社長などの農業生産法人3社が、ゲストとして招かれていました。

嶋崎社長は、先日のカンブリア宮殿でも「儲かる農業」として紹介されていた人です。

番組内でも感じましたが、歯に衣着せぬ物言いのストレートな人でした。

前回(第一回)の委員会は、農協の概要説明と自己紹介で終わりました。

しかし今回は、説明部分は冒頭部分だけで、あとはフリートーキングでした。

嶋崎社長に対する質問が圧倒的でした。

嶋崎社長曰く「私はトラクターにも乗った事もないし、農業の経験は全くありません」と。

お話を聞いてみて、農業を「経営」されています。つまりビジネスを立派にされています。

特に就農者を育成するのが、ビジネスの根幹だとお見受けしました。

どちらもテレビでよく出演されますが、嶋崎社長と和郷園の木内代表の違いは、私なりに次のように感じました。

それは木内さんは百姓上がりの商売人であり、嶋崎さんは、産地業者が、自ら内製化する為に農業をしている百姓だと。

生でいろんなお話を聞けるので、有難いです。

今日までの二回の委員会で、農協に対するイメージが、今までのイメージと違う部分もあり、再確認できます。

あと残りの3回の委員会を有効に活用し、さらに農業の実態、農協の実態を自分なりに把握したい。

そして私は、川中の実務者の立場としての意見も出したい。

追伸
夕方、農学部の二回生である長男と東京で晩御飯を食べました。

二回生になると農業実習も増えているようで、学生たちが、自ら茶摘みした新茶をくれましました。

晩御飯を食べながら、農業実習の話やら農協の話やらをしました。

農業は、本当に奥が深いとあらためて感じた一日でした。

明日は、息子たちが茶摘みした、そのお茶を飲んでみたいと思います(笑)。

黒田久一

本当の自給率とは?

2009.06.24

今日から東京に参ります。

明日、農林水産省の会合に出席する為です。

その機会を与えて頂いた事で、私にとりまして、日本の農業のあり方、そして農協のあり方、市場流通のあり方などをじっくり考える、良いきっかけとなりました。

いろいろと勉強したい事、そして実需者の立場で、感じた事をストレートにお話出来ればなと思います。

さて話しは変わりますが、昨夜のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、日本の野菜の種子についての特集がやってました。

WBSは、ご存知のように日経の番組ですが、殺人事件とか、ゴシック関係は、弱い報道番組ですが(笑)、たまに良い特集がやるので、毎日定期録画しています。

写真にもありますように日本の野菜の種は、海外からのものが大半であり、自給率は、10%しかありません。

私自身、種が、海外からの輸入に頼っている実状は、認識していましたが、これほどまでの数字だとは思っていませんでした。

「伝統野菜」と言われる野菜の種さえも海外から持ち込まれています。

ちなみに輸入種子の大半が、F1です。

当然ですが、多くは、日本の種苗メーカーがかかわっているようです。
それだけ「種作り」も手間暇がかかると言う事でしょう。

野菜だけの自給率は、現在、画面にもあるように81%ですが、トータルで言えば、約40%であり、国(農林水産省)の当面の目標は、45%です。

農業には、土地、豊かな水、燦々と輝く太陽(お天道様)、担い手(人手)、種、肥料、農薬、農業資材(ハウスなどの施設園芸に必要な資材)、冬場であれば、ハウスを加温する為の重油などが必要です。

これらを考えた時、出来上がった農産物だけをカウントして自給率を論じる事に果たして意味があるのだろうかと、ふと思います。

多くの産地は、人手は、事実上、輸入に頼り(表現は不適切かもしれませんが)、資材の大半は石油製品であり、重油と共に、その99%は輸入に頼っています。
決して批判ばかりする気は、さらさらありませんが、その実状を分かった上で、いろんな事を論ずる必要があります。

このような実状を知れば知るほど、私自身、もっと勉強しなければと思います。

黒田久一

ガラガラの新幹線

2009.06.21

金曜日に奈良を立ち、千葉、福島、東京へと出張に行きました。

千葉は、農業生産法人、福島は、ある食品工場に表敬訪問、そして東京では、農林水産大臣賞を受賞された企業の受賞記念パーティーに参加しました。

そのパーティーは、夕方からの開催だったので、東京に泊まりました。

いつもなら、翌日が休日だったら東京農大の長男と晩御飯を食べますが、立食パーティーだったので、結局、パーティー終了後、ホテルへ。

日曜日の今日は、時間が中途半端だったので、東京でも1人でブラッとしようかな思いましたが、あいにくの雨だし、体も休息すべきだと思い、結局、奈良に帰る事にしました。

日曜日の朝(9時代の)の東京発新大阪行きの「のぞみ」は、さすがにビジネスマンもいないからか、ガラガラでした。

私の乗り合わせた号車は、私を含めてたったの4人。

のどかな中で、これから一眠りする事にします。

黒田

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。