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2009年

産直の是非と卸売市場

2009.10.18

今朝(10/18付け)の産経新聞の朝刊に「赤松農水相が岡田外相父兄を批判!?」と言う記事がありました。

「強い物が現金を持って何でも現地で買えばいいというのは、消費者にとっていい事なのか」と発言したとあります。

17(土)の朝、名古屋市中央卸売市場北部市場(愛知県豊山町)を赤松大臣が視察され、大手スーパーのイオンなどを例に、農産物の産直直送販売に批判的な考えを示したという記事です。

さらに、スーパーによる産直が進み、中央卸売市場の地位が低下することに懸念を示したとも。
記事の中に、岡田外相のお父さんが、イオンの名誉会長であり、お兄さんが社長は、周知の事実です。

同じ閣僚だけに発言が話題となると。
そして農水相は、イオンの産直事業について「うまくいっていない。広がりも出ていない」と断言。

「中央卸売市場法で位置付けられた市場の役割について、もう一度しっかり考える機会だ」と書かれていました。

中央卸売市場の青果仲卸(果実)が、創業事業である弊社としましては、卸売市場のこれ以上の衰退は、何としてでも歯止めを掛けたいと言う思いと、一方、今さら、政治主導で市場流通そのものを維持できるのかと言う気持ち、そして、何よりも、ここまで来たら、それぞれの「自助努力」で、それぞれの企業が持てる知恵を出し切り、顧客ニーズに、必死に対応するしか、生き残る道はないのではないかと思います。

大手小売業が力任せに、金の力でと言う表現は、ちょっと実態とは違うように思います。

生産者だって直接売りたい人が、たくさん、いらっしゃるでしょうし、その辺を“官のコントロール”では、もはや、どうしようもないでしょう。

私は、農林水産省からのご指名で「農協の新事業像の構築に関する委員会」の委員でしたが、結局、結論らしい結論は、残念ながら出ませんでした。

一筋縄ではいかない大きな問題だけに、本当に難しいです。

私自身もまだまだ自問自答し続けながら、自社なりの「解」を見つけ出したいと思います。

黒田

恒例朝市、高卒面接、そしてスローフード協会

2009.10.17

今日は、恒例の月一回の朝市でした。

昨年の7月から始めて、今回で16回目。

「継続は力なり」(笑)?

毎回、たくさんのお客様がお越し頂き、本当に有難い事です。

今年入社した新入社員も含め「商いの原点」を体感できる貴重な時間でもあります。

今まで、一度も雨に祟られる事なく、日頃の行いが良いからでしょうか(笑)?

朝市が終わって、昼からは「上半期業績報告&下半期方針発表会」をやりました。

数日前(10/14)にもやりましたが、前回は約60名の社員が参加し、前回、業務の都合で参加できなかった社員のうち、今日は12名が参加しました。
当然ですが、全く同じ話をしました。

あと6名が残ってますが、最終までやりきりたいと思います。

それが終わって、来年の高卒の新卒の面接を2人させて頂きました。

既に来期の新卒内定者は、夏までに、大卒3名、高卒1名の計4名が確定済みですが、さらに、意欲的な学生さんとの出会いを求めて、面接させて頂きました。

そして夕方から奈良スローフード協会の会合に初参加させて頂きました。http://www.slowfoodjapan.net/

知人からお誘いを頂き、今回、個人会員となりました。

今日は、奈良の「菊水楼」さん(下の写真)での食事会を兼ねての会合でした。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~mamemame/nobi/nobinobi/photo/kikusuir.htm

奈良でも老舗店として有名です。

お料理の一品一品は、やはり、さすがでした。

日本スローフード協会では、来年の大会は、「なら遷都1300年祭」に合わせて、2010年3月3日~3月5日の予定であります。
その大会を通じて、いろいろと勉強させて頂きたいと思います。

今日一日、いろいろとバタバタしました。

黒田久一

恩師を訪ねて

2009.10.16

今日は、岡山県のT社様に家内と共に、久しぶりに、近況報告方々、ご挨拶に参りました。

私は、平成元年の4月1日より、奈良県中央卸売市場の関連卸内の「天ぷらとフライのお店」の店長として赴任しました。

そこは、本当に小さなお店でした。

それまでは、青果仲卸である㈱奈良三晃の洋野菜の一担当者として、セリに立ち、市場を走り回って(笑)、おりました。

そして突然の異動。

戸惑いながらも深夜から出勤し、天ぷらとコロッケなど、ひたすら揚げて揚げて、揚げまくって(笑)、早朝の5時~9時までの4時間の前売りに備えて、油と格闘してました。

当時の市場は活気に満ち溢れていました。

たくさんの「買出人」のお客様が、遠い吉野の奥からも、毎日のように、天ぷらやコロッケを買いに来て下さいました。

その前売りが終われば、翌日の「天ぷら材料」を仕込むと言う毎日でした。

その「天ぷら材料」が、現在のHMR事業部に発展しました。

そして数年経ち、「揚げ物」だけのビジネスに限界を感じ、本格的に惣菜ビジネスに取り組もうと考えました。

当時、弊社に「生コロッケ」を卸して頂いていた小さなコロッケメーカーの営業部長に相談すると、岡山県に繁盛している弁当&惣菜の企業があると聞き、たまたま、そのコロッケメーカーがお取引があると知り、私は、その会社の営業部長に頼み込んで、同行営業させて頂きました。

そこの会社の営業用ジャンバーまでお借りして変装して(笑)、岡山に向かいました。

コンビニ機能に現場調理のできたてのお弁当やお惣菜が、山のように積み上げてあり、そして店内飲食スペースまで合体した業態でした。

当時、業界では「デリカコンビニエンス」と言う業態名で呼ばれていました。

そのあまりにも繁盛ぶりを目の当たりにし、私は衝撃と共に、心から感動し、結局、自分の素性を明かし、修行させて頂く事にしました。

快く修行を受けて頂きました。

結局、平成4年8月6日~12月31日のお節の製造まで、教えて頂き、約5ヵ月間の修行を経験させて頂きました。

その修行には、家内と当時、子供が2人でしたが、3歳と1歳の長男と次男を連れて、家族総出で、行きました。

家内と私は、昼間勤務と深夜勤務に別れて、子供たちの面倒を見ながらの修行でした。

その子供たちは、今や、大学生となりました。

その修行を終えた、翌年の平成5年10月31日に「はないちばん」1号店を、奈良県中央卸売市場のすぐそばに、オープンしました。

開店して間もなくの頃は、中々、売れなかったお店でしたが、半年くらい経ってから、そのお店は、大変な繁盛店になりました。

その後も、修行先のT社様の社長は、私の良き相談相手として、弟のように、接して頂き、本当に有難いと思います。

今日も近況報告や、私のつまらない悩みにも耳を傾けて下さいました。

これからも修行時代の「原点」を忘れず、頑張りたいと思います。

感謝

PS.
写真は、修行時代にお借りしていたハイツです。
懐かしく再訪問させて頂きました。
黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。