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2008年

イタリア視察(8) やられた!

2008.06.14

今回の視察研修で唯一、今日は午後からたっぷりの自由時間がありました。

昼過ぎに団体行動から解散後、僕は、弊社営業部長と共に、あとメンバーの中でお二人の方と共に合計4人で、郊外の量販店(生協)だけは見ておこうとタクシーで視察に行きました。

これはブログに先程書かせて戴いた通りです。

視察後、買い物もし、荷物もあったので4人で一旦、ホテルへ戻りました。

そこで僕は、弊社営業部長に「これからフリー!」を宣言(笑)。

僕は国内出張の時もそうですが、仕事が終わったら、できるだけ“解放”してやります(笑)。
それは別に窮屈とかではなくて(笑)、旅先に出たらとにもかくにも“自分の足で”歩いて欲しいからです。
自分で歩かないと体感する量が圧倒的に違うからです。
特に外国に来たらそうします。この前のシンガポールでも次長を“解放”してやりました(笑)。

営業部長と別れてから僕は部屋に戻りメールをチェックし、いざ再度出発!

一人で街をブラブラしながら、ユーロが少なくなって来たので、両替する事にしました。

そしてフィレンツェ駅に歩いて向かいました。
基本的に両替の料率は、銀行が一番良いです。
国によって違いますが、ちなみにスペインなんかは、面倒でも国立銀行のBanco de ESPANAへ行きます。

もう夕方だったので銀行も閉まっていたので両替商で仕方がないなと。

一軒目はフィレンツェ駅の地下にあった旅行社内にある両替コーナーで3万円を出すと、計算してくれると159ユーロ(@188円)だったので、成田空港では172円だったので、料率が悪いなと思い、丁重に両替をお断りました。すぐに3万円は返却してくれました。やはり専門の両替商の方が良いのかなと思い、駅構内の両替商に行きました。そこは列車を降りた真正面の両替商です。ちょうど、僕の前は、日本人夫婦(60前後)の自由旅行者風の方が両替が終わったところでした。

僕はおもむろに3万円を出しました。
ここは列車から最初に降り立つ、両替商だから、そう無茶な料率ではないだろうと思い込み、計算書にサインをしようと覗き込むと、127.9ユーロとなっており、びっくりして、「キャンセル、プリーズ」と英語で頼みました。

127.9ユーロであれは1ユーロが234円となり、もう明らかに“詐欺的行為”であると判断しました。
もう一度、穏やかに頼むように「キャンセル、プリーズ」言いました。
そしたらイタリア語でまくしたて、出来ないような事を言うので、今度は大声で「キャンセル、プリーズ」と叫びました。

それでも、そのねーちゃんは頑として突っぱねるので、今度は声を張り上げながら再度「キャンセル、プリーズ」と。

ガラス越しなので、取られた3万円を取り返す術もなく、にらみ合いの状態に。
もう一回、「キャンセル、プリーズ」と大声を出しましたが、全く動かずの状態に。そのねーちゃんは、「ポリツィーア(警察の事か?)」かどうだのこうだのと言うので、警察を呼ぶんやったら呼べやと思ってましたが、もう埒があかないので、仕方なく諦めました。
小窓から差し出されたその127.9ユーロを無性に腹が立ちながら、本当に仕方なく、取りました。計算書は、複写式になっており、サインをして返さなければなりませんが、目の前で破り捨てました。そしたら返せのような事を言ってましたが、完璧に無視して去りました。

この件をガイドさんに話すと、騙された方が悪いと。
空しい!

写真は、ポンテ・ビッキオです。

チクショウ(笑)!

いい勉強をさせてもらいました。

黒田久一

イタリア視察(9) マキャベリスト

2008.06.14

フィレンツェ駅構内の両替商に「やられて」から(笑)、一夜明け、やはり海外に来て“性善説”は通じないと言う事を身に沁みて痛感しました。やはり「人は騙すもの」と“性悪説”に立たなければと思います。情けないが…。

僕は自分で言うのは何ですが、学生時代から海外へは、よく行く方だったので“旅慣れ”している方だと思います。多少の英語と多少のスペイン語は、分かります。本当に“多少”ではありますが…。

それでも“やられて”しまった(笑)!

マキャベリの「君主論」。やはりそれを生んだ国、イタリアか(笑)。
マキャベリストになるべきかと。

僕は、商売の中でもいつも「性善説」と「性悪説」については考える事が多いです。やはり経営者の宿命からか、常にリスクを感じながら事業に当たる局面が多いので。

僕は、できるだけ商売や全ての物事に対して「性善説」に立ちながらやりたいと思いながら今までやって来た方かと思います。

創業者の親父(弊社会長)からは、「お前は甘い!」と常に警鐘を鳴らされながらやって来ました。創業者は、それこそ“生きる”や“死ぬ”かの中の厳しい世界をくぐり抜けて来た訳ですから…。

当然、僕もいろんな局面でいつも悩みながら、そして“用心しながら”やって来ました。
でも「人の心を打つには、人を信じる」事から始まるのであるとの信念は変わりません。今回の事件とは全く意味合いが違いますが…。

こんな事を当ブログで書くと「甘っちょろい事を言うな!アホのボンボン二代目が!」と思われている(笑)でしょう。

まあ、これからもこの事では、自分自身に対していつも“自問自答”しながら、自分なりの“人生観”であるとか“経営感”が生まれて来るのかなと思います。

たった両替での“他愛もない小さな事件”では、ありましたが、旅先の宿でいろいろと考えた一晩でした。
何かしらたいそうなブログになりましたが…。
スミマセン!
皆さん、海外では、絶対にマキャベリストでやって下さいね(笑)。

本当に良い勉強をさせてもらいました(笑)。

あと3日間。

スペイン語でBuen viaje!
(ブエン・ビアッへと発音します)
つまり、「素晴らしい旅を!」の意味です。

写真は、両替商のレート表です。

黒田久一

イタリア視察(10) 中世の街シエナ

2008.06.14

今日は、フィレンツェから最終目的地であるローマに向かいますので、途中、中世の街並みが素晴らしい「シエナ」と言う街に立ち寄りました。

フィレンツェの両替商にやられた(笑)事を当ブログに書いたので、さっそく何人かの知人から“激励の携帯メール”を戴きました。

はい!気を取り直して頑張ります(笑)!
有難うございます。

シエナは、初めてやって来ましたが、迷路のようになった街並みは、カンポ広場を中心に形成されています。決してぶっ壊す事なく何百年にわたって街並みを保存しています。

14世紀の建物が多いです。
写真は、ドゥオモ(大聖堂)前での記念ショットです。
黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。