
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2014.05.10
昨晩、読売テレビ(日本テレビ系)開局55周年のスペシャルドラマ「お家」さん、大変、面白かったです。
財閥企業(商社)であった、神戸の鈴木商店の女性経営者の話です。
天海祐希が、中々のはまり役でした。
http://www.ytv.co.jp/oiesan/
http://news.mynavi.jp/news/2014/05/09/325/
「従業員満足とは」
「商いの真髄」
「損して特取れ」
「アントレプレナー」「進取の気性」
様々な視点が散りばめられていたように思います。
あの時代に女性経営者が活躍するのは、並大抵ではなかったと思います。
私は、学生時代、商社マンになりたかったこともあり、その点でも、面白かったです。
黒田久一
2014.05.08
本日、先日、私が欧州視察した際の社内向け報告会を実施しました。
お昼休みを利用(お弁当付き)(笑)の自由参加でしたが、60名ほどが参加してくれました。
今回の欧州視察では、1,600枚に及ぶ膨大な写真のうち、厳選しながら、多くの写真をプロジェクターで映しながら、話しました。
その際、下記の「雑感」をペーパーで配布しました。
社内向け報告会の為、私見が多いこと、お断りします。
ご笑覧下さい。
①海外視察の参加の意義
・「未来を占う為」
常にFRUXグループのポジショニング(立ち位置)を自問自答する。
・「人脈づくり」
業界団体の視察では、必ず、参加者の方々とご縁を作る。
海外視察は、その絶好のチャンス。
・「外国文化を肌で感じる」
自分の足で歩く、自分の眼で確かめる、自分の味覚で食べてみる。そして、文化的背景をも体感する。
国際感覚を身に付ける。
②ヨーロッパ視察の意味
・イギリス
イギリスは日本と同じように「島国」である。
そして、日本と同様に「SM大国」である。
SM大国である日本は、「コンビニ大国」になり、「SM王国英国」も小型化し、「コンビニ化」を目指しているのが面白い。
・スペイン
スペインは、失業率が26%にも及ぶ状況の中、奇跡的な躍進を続けるSMチェーンが「メルカドーナ」であった。「メルカドーナ」の成長の原動力は、ES(従業員満足)政策にあった。
そして、シンプルに質素に経営している点。
③欧州で感じた点(雑感)
・調理食品の伸び→ごはんを作らない(食の外部化の進展)
・カット野菜の伸び→アメリカのようにサラダ(生食)一辺倒ではなく、イギリスのカット野菜の特徴は、「調理用」の幅広いラインナップ。
「焼きそばキット」は、どのSMでも幅広く販売されている。加熱済野菜(マッシュポテトやベークドポテトなど)
・健康志向の高まり→gluten free,wheat free,dairy freeなど。
・エシカル(ethical)(倫理的)な動きに注目→私見だが「国家が成熟」すると追い求める豊かさは「お腹一杯」から「心が満たされる喜び」にもシフトする。
だから、“エシカルな動き”が日本も間違いなく連動するのではないか?
そう考えるとガテンがいく消費行動がたくさんあります。
ファーマーズマーケット、フェアトレード商品、オーガニック、グラノラのような簡便健康食品、消費者参加運動、日本の「無印良品」のようなシンプルな商品の価値観。
・「マルチフォーマット戦略」
テスコに代表される戦略を学ぶ。
イオンもセブン&アイも同様の動きだと思う。
・「セルフ・レジ化」への動きは、加速度的に日本も進むだろう
・「ネット宅配」の伸長→「オムニチャネル」の動き。セブン&アイの動きも注視。
・「クラブカード」の取り込み→FSP(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)により、顧客のビッグデータを、今後、大手小売業らは“料理にかかる”だろう。
つまり、私たち消費者は、“料理される”(笑)。
そして、大手小売業の金融ビジネスとの融合による「生活産業」を目指すだろう。
もう単なる小売業ではない。
・「都市集中化」「小型化」の動き→日本も同様の動き「コンビニの大型化」VS「SMの小型化」、イオンの「まいばすけっと」やローソンの「ローソンマート」の今後の動きに注視
・「ボックスストアの動きに注視」ハードディスカウンターとか、リミテッド・アソートメント・ストアとか呼称される小型の安売り店の脅威→ドイツ系Aldi(アルディ)、Lidl(リドル)の躍進。
ここは特に注目に値する。サンディ、ビッグエーなどの今後の動きに注視すべきだと思う。
エシカルな動きや健康志向の動きとは裏腹に、日本も所得格差の二極化が進む。
そうなれば“貧困層・低所得層に、なくてはならないライフライン的な小売業”の存在も必然的にある。
アップスケール型SM、バランス型SM、ノン・フリル(飾らない)の安売り店、コンビニなどなど、それぞれは、それなりに進化し生き残る。
・「イギリスSM上位5社で80%超の超寡占化の先」「PB率が40%超の世界の先」これらは、誰も予想がつかない→日本も未体験ゾーン
上記、あれやこれやと雑感を述べました。
近い内に、「欧州視察記」として、ちゃんとまとめたいと思います。
今年も、アメリカや欧州、アジアに、社員たちを海外研修に、一人でも多く参加させたいと思います。
黒田久一
2014.05.05
今日の日経MJの3ページ
「斜光線」と言う日経記者によるコラムです。
今日は、
「伊藤雅俊氏 卒寿の思い」
「全ての販路で御用聞き」
とあります。
セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長が90歳の卒寿を迎えられたと。
今も本社に毎日出社し、人と会ったり、店を回ったりと大変、お元気な様子です。
伊藤名誉会長に生で(笑)、初めて、お会いしたのは、31年前、デニーズに入社した時、イトーヨーカドーの合同入社式でお会いしました。
そして、数年前、ある大手企業の50周年記念パーティーにお越しになられていて、そこで2回目、お会いしました。
立食パーティーでしたが、かくしゃくとされ、すごいオーラが漂っておられました。
私は勇気を振り絞り、名刺交換と携帯電話で記念撮影(ツーショット)をお願いし、快く受け入れて頂きました。
私が、デニーズの卒業生である旨を伝えると、すごくにこやかな笑顔で接して頂き、感激しました。
そして、イオンの岡田卓也名誉会長。
昨年のミャンマーでの植樹祭で、間近で、お会いすることが出来ました。
あいにく名刺交換とツーショット記念撮影は無理でしたが(笑)、本当に間近で、ご挨拶することが出来ました。
こちらもただらなぬオーラが(笑)。
そして、ダイエー創業者の中内功氏。
25~6年前、ハワイのアラモアナショッピングセンターにて、全国の取引業者の懇親会があり、父の名代として、私が、参加させてもらいました。
私は、当時、20代後半。
大勢の参加者の中で、確か、最年少だったと思います。
緊張するや、興奮するやで(笑)、初日のウェルカムパーティーで、中内功さんとの「名刺交換&握手会」があり、全業者、数百人が、長蛇の列に…。
そして、昔のダイエーの、あの力強い「オレンジ色のロゴマーク」入りの名刺を頂戴し、その日の夜は、興奮のあまり、寝付けなかった思い出があります。
私は、本当に、恵まれてる(ラッキー)と思います。
日本の流通業を引っ張って来られた三大巨頭の方々とお会いすることが出来ました。
今日の日経MJの伊藤名誉会長がお元気である様子がわかり、嬉しく思いました。
黒田久一