
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.04.26
「開拓者精神」
まもなく北京に戻ります。
今、ハルピン市内から空港(中国語では:机場)にタクシーで向かっています。
空港は、市内からは50キロ程、離れていて、その車窓から見える景色は、大平原であり、穀倉地帯です。
私は、戦後世代でありますし、歴史の詳細は知りませんが、こんな寒いところに、たくさんの日本人が来ていた事に驚きます。
満州国は、ある意味、侵略国家なのでしょうが、お袋の一家は、ただ一市民として、夢を追い掛け、この地に来たのだと思います。
いわゆる、純粋に「一旗挙げようと」
母の生き方やその正確を見ていて、細かな事にくよくよしない、常に、前向きに、未来に向かって行く生き方は、僕にも引き継がれているような気がします。
そして、僕の血には、そんな家系の「開拓者魂」つまり、フロンティア・スピリットの血が流れているのかもしれません。
母は、父が青果荷受会社を退職し、興した事業(市場の青果仲卸業)のまさしく“裏方”に徹していました。
母なくして現在の商売の基盤は、あり得ません。
ずっと一人で、資金繰りもこなし、また、父は創業者らしく、しょっちゅう、社員たちに爆弾を落としていたので(笑)、いつも“裏方役”で、その社員たちをいたわるような役割をしていました。
まぁ“夫婦漫才”のようなもんでしょうか?
ボケとツッコミ。
会社のホームページを利用して、こんな身内話をさらけ出し、今回の「哈爾濱紀行」をダラダラと書いて…。
こんな事まで書いてしまっていて、どうなのかと思ってしまう自分もいますが、やはり創業者に対する畏敬の念は、大切にしたいと秘かに(笑)思っています。
親子なので、ストレートには、そんなしゃらくさい事は、口が割けても言えません。
まぁ、母は、立派な創業者の一人であるので、ダラダラ文をお許し頂きたいと思います。
さて、今回のハルピン再来は、いろんな事を考えながら、回りました。
ハルピンに初めて来た9年前は、ある漬物会社の社長のお誘いで、中国に来ました。
その方が中国に会社を設立する予定で、同行させて頂きました。
その社長とは大連で別れて、私は、その後、一人で緊張感の中、産地視察をし、転々と中国各地を移動した事を思い出します。
あの時の視察のお陰で、弊社は、「冷凍の天ぷら用サツマイモスライス」の開発輸入する事ができるようになりました。
またサツマイモ産地を確保する事が出来ました。
商売には、いつの時代にも、常に「開拓者精神」が必要だと思います。
中国の大地で育った母を誇りに思いつつ、わがフルックスグループは、これからも邁進して行きたい(行かなければならない)と感じています。
写真は、哈爾濱駅です。
敗戦のどさくさの中、引き揚げの際は、ここから列車に乗り、大連に向かったと思います。
大変だったと思います。
黒田久一
2010.04.26
北京に無事帰って参りました。
ハルピン空港が強風の為に、欠航するか、ギリギリでした。
結局、1時間30分遅れで、飛んでくれました。
これが飛ばなかったら、明日帰国出来なかったので、助かりました。
旅先で、こんなトラブルが発生するのは、日常茶飯事でしょうが、一人なので、中国語が全くわからない為、とにかく、他の乗客のチケットを強引に(笑)見せてもらい、同じ「北京行きのチケット」を持っているオッチャンにべったりとくっつきながら、ターミナルが変更にならないかとビクビクしながら、無事飛びました。
以前、何度か、海外で、知らず間に出発ターミナルが変更になった事があり、エライ目に遭った事があります。
海外ではよくある事です。
さて、写真は、ハルピンのマクドナルドで食べたセットです。
今、キャンペーンやっている“お得セット”で、15元(約210円)でした。
普通のセットで23元(約320円)です。
そして北京に帰って来てから、地下鉄駅前のコンビニに入り、たまたま目にした食パンを手にすると、5.4元でした。
つまり約75円です。
この前、自宅近くに出来たイオンの新店では、PBの食パンが58円でした。
そして牛丼チェーン各社が、こぞって、250円牛丼をキャンペーンし、それが当たり前になりました。
お弁当も298円どころか、中には、198円でお弁当を販売されるスーパーまであり…。
最近、海外に行く度に痛感するのが、日本が、実質的には、世界で一番物価が安い国ではないかと。
消費者にとってこれ程、ありがたい事はないかと思いますが、あまりにも安い。
働き手や企業にも潤いが欲しいところです。
先日、キッコーマンの茂木社長が、ある会合で「安売りをそろそろ止めましょう。メーカーも、小売業も、もっと付加価値の高い商売を目指そうではありませんか」と。
全く同感です。
日本のデフレ脱却に期待したいと思います。
黒田久一
2010.04.25
台湾系資本の食品スーパーで「BHG Market Place超市」と言うお店に行きました。
かなりレベルの高いお店で、アメリカの「ホールフーズ」をイメージするようなレベルでした。
私たちのような日本人でさえ、かなり高いと感じる価格帯と品揃えでしたが、一体、顧客層は、どんな人だろうかと不思議なくらいです。
中国の首都、北京ですから、海外のお客さんも多いのかもしれません。
ちなみに、写真のリンゴ「世界一」は、1個88元、つまり日本円で、約1200円で販売されていました。
黒田久一