
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2009.09.02
今日は、(社)日本惣菜協会の理事会があり、東京へ行きました。
いつもなら、それだけなら、旅費がもったいないと思い(笑)、その前後に、学ばせて頂きたい会社への表敬訪問とか、繁盛店の視察などに当て、出来るだけ、無駄にならないようにと、ついつい考え、そのようにしています。
しかしながら、今回は、明日、お葬式が入ったので、日帰りにしました。
いつもならキャスター付きの出張カバンに着替えとか、ついつい多めに本や未読の溜まっている資料などをカバンに突っ込んで、上京します。
今日は、日帰りだったので、薄っぺらな、ただ書類が入るだけのビジネスバック一つだったので、欲張らず(笑)、本を一冊だけしのばせて来ました。
そうして見ると、如何に、いつもは、欲張って来たかが(笑)、分かります。
さて写真は、近鉄特急と新幹線です。
今朝、自宅を出て歩いて、近鉄郡山駅に行きました。
そして大和西大寺にて特急に乗り換えました。
ホームにて券売機で特急券(500円)を購入しようとしたら、禁煙席が全て満席で、仕方なく、喫煙席を取りました。
いざその車両に乗り込むと、本当にエゲツナイくらいの紫煙でした。
私のように禁煙席に座りたかったけど、満席だったので、仕方なく、乗り込まれた乗客が複数名おられたように思います。
ある女性は、ハンカチで、京都までずっと口を押さえていました。
そして気になったのは、私学の小学生に通う低学年の子供2人が、乗ってました。
正直言いまして、今回のように近鉄特急で、何度か、禁煙席が満席で喫煙席に座った事がありますが、以前から疑問に感じていたのは、大和西大寺から京都までは、たったの25分なので、通勤時間帯くらい全席禁煙席にしても問題はないと思うのですが…。
大人は、我慢できても、小学生の子供はかわいそうだなと思います。
さて往復の新幹線とも「普通車の禁煙車」でしたが、最近、景気低迷の影響からか、新幹線がかなり空いているように感じます。
これで高速道路が無料化になれば、新幹線や飛行機、フェリーなど相当に影響を受けるのだろうなと感じました。
黒田久一
2009.08.26
今日は、東京の市ヶ谷です。
東京は、意外と緑が多いです。
皇居あたりも明治神宮あたりを歩いていても感じます。
市ヶ谷と言えば、近くには防衛省もあり、若い人は知らないかもしれませんが、あの三島事件があった所です。
あの事件は、あまりにも衝撃的だったので、まだ、私は、学生時代でしたが、食い入るようにテレビを見ていました。
さて今日は、「カット青果物商品戦略シンポジウム2009」がありました。
このシンポジウムは、2004年からスタートしました。
私は、可能な限り参加させて頂き、勉強させてもらっています。
今回のコーディネーターは、大阪府立大学大学院の阿部教授です。
終日講演があり、6人の講師の方々がお話をされました。
①阪急泉南グリーンファームの大島社長
②女子栄養大学の名誉教授の吉田企世子氏
③青森県産業技術センター弘前地域研究所の市田部長
④大阪府立大学大学院教授の阿部一博氏
⑤ロックフィールドの創業者である岩田弘三社長
⑥日本フードコーディネーター協会の坂口恵子氏
でした。
どの講演も大変勉強になりました。
中でも、あのロックフィールドの岩田社長のご講演を聞けた事は、本当にラッキーでした。
日本のカット野菜産業は、「カット野菜先進国」であるアメリカやヨーロッパに比べれば、まだまだ発展途上にあり、これからの仕事です。
この夏の異常気象による原料高騰や品質の劣化など、頭の痛い問題も山のようにあります。
しかしながら、昔のように内食が食事の大半を占める時代とは異なり、今は、外食や、特にこれからさらに伸びるだろうと思われる中食の領域の拡大を考えれば、間違いなく、カット野菜の仕事は、益々、必要となると思います。
弊社は、紆余曲折がありながらも、昭和の時代から細々ではありますが、右も左も分からず、カット野菜の仕事に取り組んで参りました。
これから、いかに鮮度よく、安全で安心できる商品づくりするか、まだまだ勉強すべき事が山のようにあります。
そして生活者の方々が、安心してカット野菜が食べられる時代になれるよう、コツコツと、全社一丸となり、勉強し続けて行きたいと思います。
黒田久一
2009.08.25
日本政策金融公庫、昔の農林漁業金融公庫が主催する「農」と「食」を結ぶマッチングが、東京ビッグサイトで開かれています。(8/26まで)
農業に対する追い風からか、年々、この企画への来場者が増えているように思います。
その会場内で、セミナー・シンポジウムが開催されています。
今日は、
俳優の永島敏行さんの講演もありました。
そして
パネルディスカッション形式のシンポジウムがあり、私は、これに参加させて頂きました。
「明日の農業を語る~消費者ニーズに対応した展開~」
パネラーは、
①(有)藤岡農産の藤岡社長
②㈱サラダボウルの田中社長
③イオンアグリ創造㈱の藤井社長
の3名でした。
中でも秋田県で農業生産法人を経営さるている藤岡社長の言葉が、大変印象的でした。
「農業は、製造業である。トヨタがプリウスを製造原価を割って販売しますか?今までは、自分で価格が決められず、買い叩かれて来た。それが日本の農業です。今の農業は、赤字であっても平気で続ける。赤字なら、すぐに止めるべきですよ。国家・国民の為に犠牲になっては、いけない。それとイオンさんみたいな大企業が、農業が参入なんて、これは、バカにされているんですよ、生産者の皆さん、頑張らなければならないです。」と。
かなり強い語気で言われた。
そして、イオンの藤井さんは、全くそれに対する意見にもひるまず、自分の農業に対する熱いビジョンを語られた。
立場が違うので、どちらの意見も分かります。
このパネルディスカッションは、生産の立場で聞く印象、流通業者の立場で聞く印象、消費者の立場で聞く印象、それぞれで、かなり違うだろうなと感じました。
しかし、3人に共通しているのは、全ての方々が、ポジションシンキングであった事でした。
私は、今、農林水産省からご指名を頂いて農協改革についての委員をつとめさせて頂いていますが、本当に、農業も青果物流通も矛盾が多く、一つの明確な答えは、中々ありませんが、だからこそ、立ち向かうべき商売だと思うのです。
黒田久一