
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2009.09.13
ソーホーにあるDEAN & DELUCAです。
ニューヨークにある数々のグルメデリストアの中でも代表格です。
日本は、伊藤忠商事と組んで既に進出しています。
最近、東京に行くと、若い女性がDEAN & DELUCAのトートバッグを片手に歩いている姿を良く見かけます。
それだけステータスとなっているのかと思います。
海外の食文化もブランドになる時代になりました。
DEAN & DELUCAには、学生時代にニューヨークを初めて訪れてから、何回も来ていますが、今回も特に売り場の変化があったかと言うと、全く感じられませんでした。
また、この手の業態のリーマンショック後の業績も知りたいところですが、本日は、雨にもかかわらず、まずまずのお客さんが入っていました。
さほど影響がないのか、いやいや数字的には厳しいのかは、わかりません。
個人的は、好きなお店なので、生き抜いて欲しいです。
日本では、今や、どこもかしこもディスカウントばかりなので、選ぶ楽しみのあるお店が減って来ているように思います。
個人的に思うのは、果たしてお弁当を278円で売る必要があるのでしょうか?
また食パンだってPBでは、1斤88円で売る必要があるのかなと思います。
誰だって物の価格は、安いのに越した事はないですが、際限なく値下げ競争する日本社会は、本当に厳しい消費不況を痛感します。
ジーパンだってユニクロの子会社のジーユーが980円で販売したからといって、今度はイオンが880円で対抗しと、どこまで行くのかなと思います。
そのユニクロがソーホーには既に進出しています。
かなりの大型店ですが、お客さんでいっぱいでした。
外資の小売業が、どんどん日本に来ていますが、逆に、日本から世界を相手に勝負されているのを見て、日本人として嬉しく思います。
黒田久一
2009.09.13
ここは、ニューヨークでも最も有名なグリーンマーケットです。
場所はユニオンスクエアと言う公園です。
近くにはニューヨーク大学があります。
このグリーンマーケットは、ニューヨーク郊外の近郊農家が、それぞれ農産物を持ちより、直接販売しています。
日本でも直売所ブームですが、これは、世界的なトレンドかと思います。
私は、ここには、10年来、ニューヨークに来る度に足を運んでいますが、今回は、土曜日だったせいもあるのでしょうか、ものすごいお客さんでした。
明らかに以前より出店されている農家も増え、そして来客数も増えていると思います。
マンハッタンという大都会だからこそ、消費者は、新鮮な野菜が欲しい、そんな感じがします。
直売所の良い所は、農家が手塩にかけて作られた農産物を“自らの手で”“自らが価格を決め”“自らがお客さんに直接販売”する。
消費者に取っては、まさしく“顔の見える野菜や果物”を買える。
正直申しまして、弊社は、元々が、中央市場の青果仲卸であり「中間流通業者」です。
この潮流には、複雑な思いもありますが、顧客の求めるモノを追求し続けるのがビジネスです。
弊社もいろんな視点でチャレンジしたいと思います。
黒田久一
2009.09.13
あのバルドゥッチーズbalducci’s
のマンハッタンの2店舗が閉店していました。
http://www.balduccis.com/
今年の4月で完全撤退したので残りは、ニューヨーク州やコネチカット州など4店舗だけとなりました。
正直言いまして、びっくりするのと同時に、やっぱりか…と言う思いが交錯しています。
数年前にオーナー家から投資ファンドに売却されたと聞き、これでダメになるのではと言う予感がしていました。
この手のお店は、やはり、オーナーシップがあってこそ成り立つと思います。
でも個人的には、本当に残念です。
ネットで検索したら、やはり、残念がる日本人は少なくないみたいです。
http://binmanya.blogspot.com/2009/04/balduccis.html
http://sunachan.exblog.jp/9663583/
写真のお店(8番街の14丁目)は、2005年の春にオープンしたばかりでした。
2年前の春の(社)日本惣菜協会の海外視察で、私は、そのお店を見ていました。
このお店は、鳴り物入りでオープンしたばかりでした。
銀行の跡地を活用し、本当に贅沢な造りでした。
直感的に食料品を扱うのに、これだけ贅を尽くして採算が取れるのだろうかと思いました。
バルドゥッチーズは、確か、名前の響きからもお分かりのように、イタリア移民が始めた八百屋が前身でした。
競争の激しいマンハッタンで持続的に商売をする事の難しさを、もぬけの殻になった建物を見て痛感しました。
黒田久一