
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2009.10.05
今日は、NTT西日本大阪病院の定期検査でした。
腫瘍マーカーも異常なく、おかげさまで正常値範囲内でした。
一安心です。
本当は、8月3日が、3ヶ月毎の定期検診の予定日でしたが、先送りしてたので、主治医である副院長から「仕事忙しそうやな?」と。
副院長の柔和な笑顔で言われると、余計にグサッと来ます(笑)。
大反省です。
次回からは、真面目に予定守ります、ハイ(笑)。
さて、私は、おかげ様で、外科手術だけだったので、普段は薬は服用してませんが、食べ過ぎた時の為に、消化剤と整腸剤を出してもらっていますが、その他に、しばしば下痢が起こるので、「下痢止め」も処方してもらっています。
いつもなら院内処方してもらっていますが、今日は、NTT病院は、患者が溢れるような大混雑だったので“院外処方”にしてもらって、近くの薬局に行きました。
初めて行く、その薬局は、実に丁寧で、一つ一つ説明してくれました。
そして「ご指定の下痢止めには、ゼネリック医薬品がありますが、どうされますか?」と聞かれて、正直悩みました。
今まで一度もゼネリック医薬品には、勧められた事がないのと、薬と言う特性がら、私の先入観からでしょうか?「パチもん」(笑)みたいな感じもしましたが、私は、普段、ほとんど服用していないし、下痢ぐらいだからと、試しに「それではゼネリックでお願いします」とお願いして見ました。
やはり、その薬局の懇切丁寧さが、後押ししてくれたような気がします。
そして比較表まで頂きました。
昔と違って全てが「情報開示」される時代となりました。
大昔なら、お医者さんに、歯向かう事も、簡単な疑問も中々、聞きにくい雰囲気がありました。
さてその比較表ですが、本当にびっくりします。
【先発品】ロペミン
【後発品】ロぺラニール
名前まで、パクってます(笑)。
そしてメーカー名まできっちり書かれ、そして効能のグラフまであります。
素人なので良く分かりませんが、ほとんど同じ曲線を描いているので、何故か、安心感があります。
そして何よりもそのコスト比較表を見てびっくりしました。
3割負担で一年分処方されたとしたら
【先発品】が6834円です。
【後発品】は1050円で、その差額は実に5784円です。
1/6以下のコストになります。
全ての薬には、当てはまらないのかどうか分かりませんが、常用されている患者にとっては、本当に有難い事です。
たまたまレジで並んでいると、前の女性はゼネリック医薬品で15000円も支払っておられたので、その差額たるや、相当な金額になるのかと思います。
しかし先発メーカーも、莫大な開発コストもかかっていますので、その是非は、簡単に言うべき代物ではないのかもしれません。
しかし「情報開示」の時代は、素晴らしい事です。
黒田久一
2009.10.02
弊社グループは、3月末決算の為、半期が終了し、折り返しました。
上半期は、売上面だけに関しては、大変有難い事ですが、グループの3つの事業会社の全てが二桁成長しました。
①㈱奈良三晃(青果販売事業)
②㈱三晃(青果加工事業)
③㈱味の大和路(フードサービス事業)
世の中は、売上が大変厳しい中、本当に有難い事です。
しかし、各事業とも収益性や生産性、そして、多くの課題も積み残しました。
中々、計画通りには行きませんでした。
本日、その上半期の反省と下半期の見通しなどのレビューをしました。
そして、今日は、今期の計画よりも、この半年間いろいろとイメージして来ました「五ヵ年の中期計画」に重点をおきながら、討議をしました。
午前10時過ぎから夕方5時まで昼食を挟んで、じっくりやりましたが、まだまだ討議は、尽きませんでした。
弊社は、今期で第46期目ですので、創業50周年の大きな節目には、それに相応しい業績を実現したいと思います。
成長し続け、そして夢のある会社にしたいと思います。
黒田久一
2009.10.01
昨日、京都・祇園にあります、日本料理のお店「大神」さんに、惣菜業界の有志だけで、食事に参りました。
http://www.delicious.ne.jp/html/toku02/kiji02/kiji02_0210_51.htm
「大神」さんは、カウンター9席のみのお店であり、「完全予約制」です。
お昼の営業は、11時30分~13時までの営業で、3,800円のコースと5,400円のコースの二種類。
夜は17時~20時までの営業で、11,000円の一種類のみです。
全ておまかせコースです。
昨日は、有志9名の貸し切りで、素晴らしいお食事を堪能させて頂き、本日は、「大神」さんの定休日である木曜日であった事もあり、ホテルの会議室を借りて、店主である大神 淳さん(写真の中央の青いシャツの方)をお招きし、フリートーク形式で、その商売のエッセンスを聞く事が出来ました。
食事会&店主を囲んでの大変有意義な勉強会でした。
カウンター形式なので、厨房は、オープンキッチンであり、大神の大将(店主)と若い見習いの料理人2人の3人で、キビキビと、素晴らしいお料理を出されます。
料理人である店主自ら、お客さんと対話しながら、そして、さりげなく、お料理の「間(タイミング)」を見計らって出される姿は、まさしく「フードサービスの原点」だと思うのです。
本当に絶妙のタイミングでした。
私は、大学卒業と同時に、ファミレス全盛時代にデニーズに入社し、完璧にシステム化された厨房に立ち、“真似事の料理”を出していました。
あの時代は、それでもワクワク感があり、ハレのお料理でした。
大半は、セントラルキッチンで処理された食材が中心でした。
ファミレス全盛時代は、「大量生産方式のフードサービス」の代表格でありました。
しかしファミレスのお料理は、“日常化”(ケの存在)となり、ワクワク感もなくなり、陳腐化してしまったので、衰退して来ました。
今、流行っている飲食店は、どちからと言えば、大型セントラルキッチンでのお料理ではなく、スクラッチ(現場調理)型の「スモールキッチン&ビッグシェフ」のお店が、流行っていると思います。
2時間のフリートークは、あっと言う間に終わりました。
私は、メモを取りましたが、印象に残っている事として
・若い時は、才能より、修行先が大切。そこでのハードワークが必ず、後々活きて来る。
・美的センスが大切。お料理を出すだけなら、誰でも出来る。器、店内の雰囲気、掛け軸に至るまで、センスが必要。
・完全予約制の意味は、食材のロスが、限りなく減らせる。そして仕入は、市場には行かない。それは必要以上の量を買ってしまうから。こだわり食材より、鮮度重視で、必要な物(量)だけを配達してもらう。鯛であれば、半身で多い時は、高くついても「切れ単位」で、持って来てもらう。だから、仕入業者は、大切にしたい。
・全て現金で支払う。
・お客様には「時間」を買って頂く。料理を召し上がって頂く「楽しい時間」を。
・献立(メニュー)は大切である。修行時代の献立表は、今でも大切にしている。
・「本物志向」を貫きたい。本物は、景気に左右されない。
・良いお客様が集まる一流の場所でやりたかった。だから祇園で店を出している。
スリッパ履きのお客様が来るようなお店は作りたくなかった。料理人として、真剣勝負なので。
・だしが命。特に吸い物。かつおより、昆布を大切にしたい。
・冷凍庫は、積極的に活用している。それは残り物の食材を保存するのではなく、仕込んだ食材の鮮度を保つ為に活用している。
・盛り付けは“立体感”が大切。
・最後に、「自分の好きな仕事で、自分の仕事に対して、お金を頂戴し、お客様が喜んでくれ、“ありがとう”と言って下さる。本当に素晴らしい仕事だ」と。
まさしくプロ中プロを見た思いが、しました。
黒田久一