惣菜のわかる八百屋オヤジのブログ 惣菜のわかる八百屋オヤジのブログ

創業の師

2008.03.19

本日、熊本の(株)ヒライの平井龍三郎会長様と岡山の(株)つるやの岩田幹人社長様が弊社にお越し頂きました。
このお二人は、弊社が惣菜事業参入のきっかけを作って戴いた大恩人です。

私は平成元年4月から奈良県中央卸売市場の関連卸の「天ぷらとフライ」のお店の店長を任される事になりました。
中々、商売が上手く行かず、行き詰まった頃でした。
毎日毎日が思い悩んでいた頃でした。
その頃、ある業界誌で熊本のヒライさんの特集記事を見る機会があり、私はさっそく天王寺から夜行バスに乗り、熊本まで行きました。
ヒライさんの天草にある超繁盛店をみてあまりのお客さんでごった返す賑わいを見てビックリしました。

その後ぶしつけにも惣菜業を学ばせてもらいたいと直接龍三郎会長様にお手紙を書かせて頂き、龍三郎会長からヒライ本社へ来るようにとお電話を頂戴し、あらためて表敬訪問させて頂きました。
朝礼にも参加させて頂き、引き締まったその社風に感激を覚えて帰りました。
つくづく惣菜業の成長性を確信しました。
その時、青果仲卸以外に新規事業を立ち上げる決意を致しました。

その後、結局、私はヒライ様のご親戚であるつるや様で平成4年8月からその年の大晦日(お節)まで5ヶ月間研修を受けさせて頂きました。
家内と子供まで連れだってアパートを借りての修行でした。
当時私は既に32歳となり、遅まきながらの修行でありました。

私は煮炊きを覚え、家内はお寿司を学んでと充実した5ヶ月間を過ごし、翌年の平成5年に1号店(お惣菜&弁当のお店)「いちばんや」をオープンする事が出来ました。
あれから18年、お二人の大恩師に新工場を見て戴く事ができ、感慨深く感じました。
今朝、お二人に弊社の朝礼にもご参加頂きました。

学校の先生の「家庭訪問」を受けるような心境でした。

明日からもまたあらたな決意で頑張りたいと思います。

感謝。

黒田久一

(写真)弊社プレゼンルームに掲示してある額縁 平成5年10月30日 「いちばんや」開業の時、(株)つるや様から戴いた祝電とお手紙

ニンジン乱切り機

2008.03.18

朝からカット野菜のスライサーメーカーである大阪枚方市の吉泉産業さん www.yoshiizumi.com の展示会にお邪魔しました。昨年10月に竣工した弊社HMR工場では、大半の器機を吉泉産業さんでお世話になりました。吉泉さんの機械の特徴は、やはり精度が高い点にあります。昨年(2007.5)にアメリカで年一回あるカット野菜&フルーツの展示会にご一緒させて戴きました。昨年はLA近郊のPalmspringsで開催されました。吉泉社長と私と私の長男(東京農大生)と三人でプライベート旅行の形でレンタカーを借りての珍道中でした。旅の良さは文字通り寝食を共にするので、お互いの人となりが理解し合える絶好の機会であります。ちなみに今年の展示会はラスベガスであるようです。さて今回の展示会で一番気になった機械は、ニンジン乱切り機です。ニンジンの乱切りは、和惣菜では欠かせないカット形状ですが、中々、良い機械が開発されて来なかったので、ほとんどが中国での“手作業”に頼っているの実情です。今回のチャイナ・シ
ョックで今日現在も中国からの輸入が完全に止まっているので、今後は国産人参を使って、国内加工せざるを得ないかと思います。これからはしばらくは国内加工が増えるでしょう。黒田久一

次世代農業ビジネス

2008.03.17

今、広島への新幹線の中です。オタフクソースの元社長様の社葬に参列させて戴く為です。オタフクソースさんは弊社の「惣菜のわかる八百屋塾」のサポートチームの一員でもあり、日頃大変お世話になっています。現佐々木社長様は同世代でもあり考え方に共鳴を覚える事が多い方です。さて新幹線車内で日経新聞を読んでますと先日からの連載記事「ゼミナール 次世代農業ビジネス」に目が止まりました。私共、八百屋の商売は、かつてはどちらかと言えば裏方の商売でありましたが、ここへ来て少しずつではありますが表舞台に出るようになって参りました。アグリビジネスと言う言葉や食農ビジネスと言う言葉をあちこちで目にするようにもなりました。野菜ソムリエも全国で1万7千人を突破し、一種の社会現象を感じます。米国へ行けば、レストランの主役は“肉”ではなく“野菜”を実感します。またあちらではバイオエタノールの影響からか、農家収入が過去最大となり、また大学の学部人気も医学部より農学部の方が人気があるとの事です。ちなみに今日の連載
記事⑪は「特定保健用食品(トクホ)」の記事でした。私共の業界(特に市場流通)は、数々の矛盾や無駄、夢を抱けない業界からか、慢性的な人手不足など解決すべき問題が山積みですが、一つ一つ問題を解決し、そのような旺盛な社会ニーズに対応できるようになれば、間違いなく成長するビジネスだと思います。黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。