
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.10.21
ハロッズの食品売場では、食べるところもあります。
オイスターを食べさせるところもあれば、お寿司を食べさせるところもあります。
私は、ピザとパスタを食べさせるカウンターで夕食をとることにしました。
そしてトマトソースのスパゲッティとハロッズ特製と書かれたアイスティーを注文しました。
さすがハロッズだけあって、旨いスパゲッティが出て来るんだろうなと期待してカウンターで待ってました。
そしたらやたら早く(3~4分で)、スパゲッティが出て来ました。
一口食べて「これって?、茹で置きのスパゲッティや」と直感。
私がデニーズ勤務時代(28年前)の、あのやり方と同じやと…(笑)。
日本でも最近は、そこそこ以上のお店であれば、湯がき立てを出します。
そうでないとアルデンテにはなりませんから…。
ハロッズだから仕方がないのかもしれませんが、スパゲッティとアイスティーで、24ポンド(×@130円)!
カウンター越しに覗いたら、缶詰めの空き缶が置いてありました。
まぁ、だいたい作り方は想像が付きました(笑)。
それにしても高過ぎはしないか?
日本のサイゼリヤは、今や、コストパフォーマンスでは、世界一ではないかと思います。
黒田久一
2010.10.21
朝一番でジェトロのロンドン支店に参りました。
目的は、農林水産省からJETRO(日本貿易振興機構)に出向中の方に青果卸売市場を案内して頂く為でした。
視察は、私だけでなく、熊本からシソ(青シソ&赤シソ)の生産者の方も合流して視察に行きました。
ジェトロ事務所から、日本人運転の方が運転されるレクサスにて、案内して頂き、大変恐縮しました。
熊本の方は、生鮮のシソだけを生産されているのではなく、エキスを抽出したり、粉体状までにし、料理用(フレーバーとして活用)、アメリカやヨーロッパに輸出されている方でした。
びっくりしました。
「外食関係で使われるシソは、安価な中国産のシソ(大葉)なので、太刀打ちできません。だから付加価値を高める為に用途開発しているのです」と。
そしてさらに
「生産者は、行政の補助に頼るだけではダメです。自らの努力でやるべきです」
「日本もFTAを締結するならするで、やればいいんです。そしたら海外に農産物を輸出したらいいんです。」
もう一人、生産者仲間の方と訪欧されていて、その方は、日本のテスコ(旧つるかめランドを買収後、独自展開を進めている)と、今度、お取引が始まるそうです。
そしてその方は、イギリス本国への取引も目指していると…。
スケールが凄い!
卸売市場への道中の往復の車中で、2人は、いろんな話で盛り上がりました。
そしてその方から「黒田さんは、何の為に、イギリスの市場に行くんですか?」と質問を受けました。
私は「海外に来る機会がある度に出来るだけ、卸売市場を視察するようにしています。そして特に欧州の卸売市場には、10年先の日本の姿をイメージしながら見に来ています。肌で感じて、自分なりに“何か”を得て帰りたいと思います」とお答えしました。
そして弊社の事業内容も説明させて頂くと、互いに“共通点”を感じました。
それは商品の付加価値化を目指しながら、生き残りを図る。
しかし「市場」と言う原点は体感する。
そして市場に到着しました。
こちらのニュースピタルフィールズ市場は、先日、訪問した卸売市場よりは、活きて(生きて)いるような“空気”を感じました。
どことなく大田市場の空気です。
黒田久一
2010.10.21
さっきの市場の道中でご一緒させて頂いた熊本のシソの生産者の方ですが、視察後、ビクトリアステーションでお別れしました。
そして会社案内を頂きました。
株式会社として法人化されています。
その会社案内には、
①生産部門
②収穫部門
③出荷部門
④加工部門
⑤商品開発部門
と書かれています。
お別れしてから、じっくり拝見して、あらためて凄すぎます!
そして、とどめは、
社訓として、
「打つ手は無限」
素晴らしい名画や宝石よりも、
もっともっと大切なものを私は持っている。
どんな時でも、どんな苦しい場合でも、愚痴は言わない。
参ったと泣き言を言わない。
何か方法はないだろうか?
何か方法は、あるはずだ。
周囲を見回して見よう。
いろんな角度から眺めてみよう。
人の知恵も借りて見よう。
必ず何とかなるものである。
なぜなら打つ手は常に無限であるからだ。
(全文を記載)
これをメールで写しながら、素晴らしい“出合い”だったなと痛感しました。
たった2時間余りでしたが。
互いに再会を約束しました。
出合いに感謝です。
黒田久一