
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2009.09.25
上段の写真は、たまたま歩いていて不動産屋さんがあったので、のぞいたら750万元つまり億ションです。
億ション物件は、その他にも結構の数がありました。
ちなみに奈良には、多分、いや絶対に億ションはないと思います(笑)。
そして下段は、ホテル近くのローソンで見た8.8元のお弁当、つまり、約150円です。
中身の割には日本より高いです。
私は、先日来よりニューヨーク、香港、上海に行きましたが、そこで感じたのは、日本が一番、物価が安いと言う事実。
それぞれの国の所得水準から判断し、そして、品質と価格から判断したら、間違いなく、日本は物価が一番安いと思います。
今回、自分の目で、東アジアでの市場の可能性を見た事は、それなりに意義がありました。
実際に香港ではサプライヤーの会社を表敬訪問させて頂き、上海では、現地国営企業の経営のカット野菜工場、そして日本企業の経営によるカット野菜工場の2つの工場を見学させて頂きました。
日本の多くの経営者は、何れ、東アジアを狙わなければならないと言う一種の強迫観念があるのは、やはり、日本の閉塞感からでしょう。
弁当を250円で売ったり、ジーパンを880円で売らなければならないような国は、私は限界があるように思います。
しかしながら、進出された多くの日本企業は、かなりご苦労されているようです。
外食関係だけでも、ジョイフルは、既に撤退されました。
吉野家や味千ラーメン、サイゼリアは、数少ない成功事例でしょう。
それぞれの企業には、それぞれの事情が違い、そのタイミングが大切かと思います。
人材が揃い、それなりの条件が揃い、そして強固なビジョンがあるならば、私は、東アジアも、国内経済の延長(都道府県くらいの感覚で)としてとらえチャレンジすべきかと思います。
ちなみに、弊社は足元の課題がまだまだ山積しています(笑)。
でも、これからもいろいろと俯瞰しながら、自社なりの将来ビジョンを描きたいと思います。
PS.
さて個人の事で恐縮ですが、先日、私とニューヨークで「現地解散」(笑)した次男(18)は、本日無事に帰国したと連絡がありました。
ニューヨークからシカゴ、デンバー、アルバカーキ、フラッグスタッフ、ロサンゼルス、サンフランシスコを回ったようです。
途中、トラブルもあり、残念ながらグランドキャニオンは見る事が出来なかったそうです。
今回の総距離数は、恐らく4500キロくらいになるかと思います。
雄大なアメリカ大陸のバスの1人旅で、何かを感じてくれたらなと思いますが、まだ、愚息に会ってないので分かりませんが「また行きたい」「グランドキャニオンは是非行きたい」と言うか、「もう二度とアメリカには行きたくない」(笑)と言うか…は、不明です。
明日、私が、帰国次第、愚息に聞いてみます。
黒田久一
2009.09.25
来年、上海では、万博があります。
昨日も上海での観光スポットであるワイタンに行きましたが、そこは来年の万博会場の一つで、工事中でした。
私は、いつも上海を訪問したら、ここには、タクシーで早朝か、夜、来るようにしています。
一番上海らしく、黄浦江を挟んで、繁栄の象徴であるビル群やらネオンが、輝いています。
早朝に行けば、太極拳をされているお年寄りがたくさん、おられます。
日本での万国博覧会は、1970年(昭和45年)でした。
まさしく、今の中国のように、日本は高度成長の真っ只中の頃でした。
創業者である父は、事業をお越して、丸6年の時でしたが、商売は順調だったのでしょう。
ちょうどその年に大阪の豊中の小さな住まいから、堺の泉北ニュータウンの大きな一戸建ての新居に引っ越ししました。
私は、小学5年生でした。
当時は、弊社は、果実だけの仲卸の時代でしたが、万国会場のパビリオンには、果物を納品していました。
当時の仲卸が、そんな細かな対応は、恐らく、ほとんどしていなかった時代かと思います。
何故、そんな細かな納品の商売をしたのか、今度、父には、聞いてみたいと思います。
弊社は、その頃から、既に今に繋がる商売のDNAがあったのかもしれません。
さて万博期間中に、私は父の運転するダットサンの横に乗って万博会場まで何度か一緒に行きました。
当時の大阪万博と来年の上海万博の違いは、何なのかと、ふと考えていたら、それは一言で「グローバル化」だと思います。
大阪万博の頃は、世界は、まだまだグローバル化されていなかったと思います。
日本は、まだまだ井の中の蛙状態で、物真似事で十分に商売が成り立った時代でした。
つまり競争相手は国内だけ。
しかし今は違います。
インターネットを通じて、瞬時に情報が届く時代です。
中国には、世界一の小売業であるアメリカのウォルマートも、フランスのカルフールも、ドイツのメトロも進出しています。
カルフールは大成功を収めています。
小売業だけでなく、外食産業もです。
ケンタッキーフライドチキン、マクドナルドなどなど。
我々、八百屋の業界からも、既に進出されています。
ふと大阪万博の時代の頃と重ね合わせて、考えていました。
今回の出張でも、あらためて再確認しましたが、中国はたくさんの矛盾を抱えつつも、まだまだ成長して行くでしょう。
これからもその動きを注視したいと思います。
PS.
写真は、リニアモーターカーです。
上海市内は、今、慢性的な大渋滞なので、ホテルから地下鉄で、リニアモーターカーの最寄り駅まで行き空港まで行きました。
その方が、早いし、タクシーの半分以下のコストで行けます。
ちなみにリニアモーターカーは、たったの8分程でした。(平均時速300キロ)
航空券を見せれば、2割引となります。
黒田久一
2009.09.24
今日は、農経新聞の宮澤社長のご案内で「産地交流会」のメンバーと共に、「日中良質食品交流会」に行きました。
この交流会は、日本と中国だけに限定した展示会で、今回が初めてだという事です。
日本からは、福島県や沖縄県など県を上げて参加されていました。
物産の売り込みだけでなく、観光客の誘致をしたいと、日本の温泉の映像を流されていました。
その他、日本からは、加ト吉、クロネコヤマト、味覚糖、小浅商事(海苔)、ヨード卵光などです。
正直申しまして、日本からのバイヤーは、少ないように感じられました。
やはり、まだまだ、日本国内は「チャイナフリー」が払拭できずにいるのかなと個人的に感じます。
それと、もうこれだげ民間レベルでの交流が、活発なので、必要がなくなりつつあるのかも?
黒田久一