
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.11.08
今日は、山東省の安丘(アンキュウ)に来ています。
山東省自体は、ご存知のように野菜や果物の大産地です。
剥き玉ねぎ業者を訪問しました。
弊社でも工場で、年間500トンくらいの玉ねぎを使っています。
国産(北海道産)と中国産とも使っています。
山東省の剥き玉ねぎ業者は、山東省産がない時期は、甘粛省、福建省、雲南省などから原料玉ねぎを引っ張って来て、加工します。
つまり年間を通じて、剥き玉ねぎとして、安定出荷が出来る体制が出来ています。
下は、剥いた後に4P加工しています。
黒田久一
2010.11.08
山東省の安丘市にある生姜屋さんに行って参りました。
年間2万トンも扱っているそうです。
その内40%は、日本向けです。
メインは、ヨーロッパや北米に輸出しています。
生鮮出荷が60%で、冷凍出荷が40%です。
ヨーロッパやアメリカの食品スーパーで、最近、中国産の生姜をちょくちょく見掛けました。
こちらの農場の巨大なムロ(地下の貯蔵設備)を見せてもらいました。
レンガ積みの地下貯蔵庫には1600トンも生姜を貯蔵できる設備がありました。
私は、これだけの生姜のムロを見たのは、初めてでした。
中国の生姜の品種には、
大姜(ダイジャン)
面姜(メンジャン)
があるようで、以前は大姜が主力だったようですが、反収の高い面姜(メンジャン)に変わって来ているようです。
こちらは大玉傾向の生姜です。
さて、こちらの生姜屋さんで驚いた事は、会社案内にテスコが書いてありました。
イギリスのテスコにも生姜を出荷しているようです。
その事に触れると、
「イギリスの大手小売業は、テスコ、アズダ、セインズベリーがある」と教えてくれました。
私は、たまたま、先日、イギリスに行ったばかりだったので、その事は知っていましたが、中国の農業経営者は、世界的な視点で、農業をやっているのだと、改めて感じました。
会議室には、世界地図がありました。
日本の農業経営者で、グローバル視点に立った方は、まだまだ少ないです。
こちらは、まさしく“グローバル・ジンジャー・ファーマー”だと思います。
黒田久一
2010.11.07
当たり前ですが、やはり、この国は、共産主義の国です。
先日の会食会には、村のトップである鎮長より、共産党の書記長が、会食の席の上座(円卓なので、一番偉い席)に座ります。
そして弊社の取引先の工場を村や共産党書記長までが、出て来られて、歓待される。
工場の社長(董事長)は、むちゃくちゃ共産党書記長に気を遣っています。
そして各工場には、昔よりは、スローガン的な掲示物が減ったとは言え、まだ見ることがあります。
やはり共産主義の国です。
しかしながら、工場は、どこもかしこも「出来高制の給与体系」であり、日本の方が、余程、社会主義化していると感じます。
矛盾のかたまりですね
黒田久一