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情熱市場in八戸

2018.07.18

青森県八戸市に行って来ました。
八戸市卸売市場の八戸中央青果さんを表敬訪問しました。

毎朝早朝5時からの朝礼に参加させてもらいました。

市場に到着したのは朝の4時半でしたが、既に横町社長は、
雑巾片手に掃除をされていました。
この市場、あり得ないくらいにゴミ一つ落ちていない。


そして、横町社長と場内を歩いていると、とにかく、大きな声で、
さらに名前で、「おはようございます」と声を掛けられる。

社員にもすれ違う全員に「さん」付で。
呼び捨てもでも無く、役職名でもなく、全て等しく「さん」付でです。

仲卸の従業員の方々、買参人の方々、とにかくすれ違う方々の全員の
名前を覚えておられる。
正直言って、圧倒されつつ、「俺はここまでしてないな・・・」と
思い知らされました。

5時から始まった朝礼は、とても緊張感があり、ある意味、清々しい朝礼でした。
市場と言えば、汚い、そして、怒号が飛び交うイメージですが、ここは別世界。

ここまで仕上げられるのに何年もかかったのでしょうね。
是非ともホームページの動画をご覧ください。

「情熱」 ←こちらをクリックしてください。


商売の成否は、情熱の量で決まるのでしょうね。

黒田久一

新たな気持ちで

2018.07.02

久しぶりにブログをアップします。

フルックスグループのホームページが新しくなりました。
拙いブログですが、新たな気持ちでいろんな感動をお伝えできるように、
ブログをアップしていきたいと思います。

さて、私は、1月中旬にアメリカのニューヨークとボストンに流通視察に行って参りました。
主な目的は、ボストン周辺に展開する「マーケット・バスケット」という
食品スーパーマーケットの
視察でした。

2月に開催した「惣菜のわかる八百屋塾」でご講演して頂いた太田美和子先生が翻訳された
「奇跡のスーパーマーケット」は、マーケット・バスケットのCEO解任劇で、
そのCEOを復職させる為に従業員や顧客がストライキを起こし、
復職までの実話が書かれた本です。
そのマーケット・バスケットを自分自身の眼で確かめたいとボストンに行きました。

このようにマスコミで取り上げられた先で、実際に訪問してみて、
その期待とは裏腹にがっくりする事はしばしばですが、マーケット・バスケットは、
その期待以上に、とても感動した素晴らしいスーパーマーケットでした。
何の奇をてらった商売は一切なく、とにかく地域住民に愛される大繁盛店でした。

右の赤いブレザーの男性は従業員です。

そこの従業員は、胸にネームプレートを付けています。
ネームプレートには、個人名、在職年数、そしてスローガンの
I am at your service.」が記されています。
そのスローガンを見て、私は、とても感動しました。

昔、かなり以前になりますが、わがグループの名刺には、
「We are at your service.」と書かれていました。

この言葉には、とても深い思い出があります。
父であり、会長であった黒田一郎から、私が、まだ大学生の頃、
「We are at your service.を分かりやすく訳せ」と宿題を与えられました。

父は、ちょうどその頃、アメリカ視察から帰国したばかりで、視察中にどこかの企業訪問をし、
会社案内かパンフレット類で、この言葉で出会い、メモして帰国しました。
与えられた宿題は、どの英単語も中学生で学ぶ平易な単語ですが、いざ訳すとなると、
適訳が中々見つからず、悩んだ末に、結局、「私たちはお客様の為に尽くします」だと、
父に訳文を渡しました。

父は、ある程度、想像はしていたと思いますが、「これや!」と言い、それからしばらくして、
会社の名刺を作り直し、カッコよく、斜体字で、名刺を作り直していました。
その名刺パターンは、かなり長い期間、使っていたように思います。

今から30年以上前、わがグループは、
中央市場の青果仲卸業を主体とする商売しかしていなかった時代です。
そのセンス良さと進取の気性に富む黒田一郎は、やはり、卓越した経営者だったと
思います。

ボストンのマーケット・バスケットの店内で、
店員さんが誇らしげに付けているネームプレート「I am at your service.」を見て、
私は、本当に、胸が熱くなりました。
そして、大学時代のあの訳文が、あながち間違っていなかったんだと、
たくさんのお客さんでごった返すマーケット・バスケットの店内で懐かしく思い出しました。

30数年経った今、そして、私自身が経営者となった今、その英文に向き合って感じることは、
本当に奥深い素晴らしいセンテンス(文)だなと心から思います。

We are at your service ! 「商売とは、心底、お客様に尽くすこと」だと思います。

「自主独立経営」、「価格決定権を有する商売を堅持」と言う基本精神を併せ持ちながらも、
「商売とは、心底、お客様に尽くすこと」を忘れてはならないと思います。

黒田 久一

【惣菜のわかる八百屋塾+奇跡のスーパーマーケット】

2018.02.12

久しぶりにブログ更新します。

先日、2018年2月7日(水)に「第67回 惣菜のわかる八百屋塾」を開催致しました。

本年最初の八百屋塾です。
今回は、全国から160名を越えるお客様に来場して頂き、弊社社員も八百屋塾に参加させて頂きましたので、会場は、熱気ムンムンでした。

今回の八百屋塾は、リテイルライターの太田美和子先生にご登壇頂きました。

太田先生は、食品商業やダイヤモンドチェーンストアなど流通雑誌に常に寄稿されておられる新進気鋭のライターです。ご自身でライターだとおっしゃっいますが、僕は、国内トップ級のアナリストだと思います。

いつも太田先生の素晴らしい記事は喰い入るように拝読させて頂いています。

まず基調講演を太田先生に頂きました。
タイトルは「欧米の食の最新トレンド」でした。

そして、次に太田先生に司会をして頂き、パネルディスカッションもしました。

パネラーとして
・城取先生
・阪急デリカアイの森川社長
・黒田久一です。

私たち3名は、以前、ロンドンレディミールツアーをご一緒させて頂いた仲で、親しくさせて頂いています。

また、レディミールの専門家である城取先生とは、1月の初旬にニューヨークとボストンの視察をご一緒させて頂きました。

もう一人、愛知県の豊橋で食品スーパーを経営する友人とも合流し、ボストン周辺で、約80店舗を展開するマーケットバスケットも視察しました。

城取先生も豊橋の友人も僕も、昔、バックパッカーの経験があり、旅慣れていますので、現地集合、現地解散、そして、キッチン付きのホテルに泊まり、自炊もしながらの旅を楽しみました。

パネルディスカッションは、とても充実した内容となりました。

太田美和子先生が翻訳された「奇跡のスーパーマーケット」については、また、ブログでアップしたいと思います。

黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。