
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2014.04.16
今回の視察では、下記を学びました。
イギリスの最大の小売業であるテスコの事業戦略です。
「マルチフォーマット戦略」 です。
つまり街中のコンビニから、SM(食品スーパー)、郊外型のハイパーマーケットまでをすべてのフォーマットを展開しています。
マルチフォーマット戦略は、
・顧客に対して、さらに“近づく”ということです。
・ただし、マネジメントの複雑さが増すという悩ましい問題もあります。
一方、
「シングルフォーマット戦略」は、単一の商売で商売をする考え方です。
これには、
・“規模の経済”が必要です。
・マネジメントが、シンプルである優位性があります。
弊社フルックスグループは、この20年間、多角化事業で構成して参りました。
単体の仲卸業だけの商売ではありません。
常に、これで正しいのか、私は、悩みながらずっとやって参りました。
当たり前ですが、商売は、シンプルな方がいいに決まっている…。
それをわかりながら、ある意味、弊社グループは、マルチフォーマット戦略をして参りました。
わたしは、弊社グループの、この多角化経営を成功させるのに、重要なカギは、グループ内の“コミュニケーション力”が、とても重要だと考えています。
つまり、他部門を知り、お互いをわかり合う努力…。
そうでないと多角化としてのシナジー効果が得られないからです。
それと事業バランスを考え、常に適切な“構成力”が必要です。
“立ち位置(ポジショニング)”を自問自答して参りました。
私は、この5年間、特にグループ内の適切な構成力、つまり、バランスを意識してやって来ました。
悩みながら、悩みながら、多角化経営を始めたのは、理由がいくつかありますが、これは、簡単には説明できないので、別の機会に述べたいと思います。
端的にのべると「八百屋の商売は、不安定(心配)の上に成り立つ」からです。
青果物は、常に天候に左右されますので、シングルフォーマット(単一商売)だけでは、リスクが高いです。
弊社グループは、苦労して参りましたが、多角化には、まだまだですが、かなり手応えを感じつつあります。
これからも、私は、グループの長として、バランスよく各社を成長させたいと考えています。
それと本日、
「後進の先進性」ということばも学びました。
つまりアナログ時代なら、一度、先行した企業には、中々、追い付けなかった時代です。
しかしながら、デジタル時代は、遅れていた者ほど、最新の技術を導入することができる…。
これからの時代は、一気に抜き去ることも可能な時代です。
ある意味、弊社のような小さな会社でもチャンスがあります。
だからこそ、デジタル時代は、“知識商人”を目指さねばならないと学びました。
多くの結城義晴先生の講義で学びました。
弊社グループは、いつか、R&Dセンターを作りたい。
八百屋がR&Dセンターと笑われると思います。
コテコテの八百屋には、似つかわしくはないかもしれません。
でも、これからの事業には、開発力が絶対必要だと思います。
これからは、汗をかくだけのビジネスでは、中々、世の中の要請に対応できないとも考えます。
商売で、汗をかくことは、何よりも、尊いし、絶対に重要です。
特に、20代~30代は、とにもかくにも、現場で汗をかいて欲しいです。
私は、その時代、現場で走り回っておりました。
“現場”体験を体に染み込んだ者だけが、その延長線上に、次の視界が見えて来ます。
「現場」を知る唯一の手段は、机上だけでなく、現場で汗をかぐことだけです。
現場は大切にしたい。
その上で、付加価値経営を目指したい。
これからは“知識商人”を目指したいと思います。
ロンドンの現地ガイドさんに聞きました。
イギリスでは、CTNと呼ばれているらしいですが、つまり、コンフェクショナリー(お菓子)、タバコ、そしてニュースペーパー(新聞)を売るお店。
簡単に言えば、よろず屋さんですね。
私が、若い頃にバックパッカーをしていた時代には、このようなCTNと呼ばれるようなお店がヨーロッパのいたるところにありました。
その時代は、小売業の中心はSM(食品スーパー)ではありませんでした。
当時、CTNを担う人たちは、インド人であり、バングラデシュ人、パキスタン人の人々です。
彼らは、残念ながら、いつまでも社会的地位が低いままです。
街中の八百屋さんも、社会的地位が低いのが、厳しい現実です。
私は、生まれてからずっと八百屋のせがれとして育って来ました。
私なりに、常に、誇り高き八百屋を目指して来ました。
その実現には、まだまだ道のりは長いです。
これからも、志高く、そして、誇り高く、結城先生が話された“知識商人”を目指したいと思います。
結城先生、たくさんの学び、本当に、ありがとうございました。
バルセロナの郊外の公園にて
黒田久一
2014.04.15
おはようございます。
今朝、バルセロナ最大の卸売市場である「メルカバルナ」に行って参りました。
私を隊長とする突撃隊4名により(笑)、タクシーにて行きました。
ロンドンの卸売市場(ニュースピタルフィールド)に引き続き、今回の視察では、2つ目の卸売市場となりました。
心配したのは、許可証なくの突撃でしたので、入場できるかは、行って見なきゃわからない…。
結局、潜入には成功しましたが、驚いたことに青果部門は、開始時刻が、お昼の12時からで、そちらは閉まってました。
世界的に卸売市場が昼からの開始時刻とは、本当に珍しいです。
しかしながら、水産部門は開いてましたので、そこを、のぞきました。
バルセロナは、港町だけに、かなりの水揚げ量でした。
今朝は、私のスペイン語も、何とか役立ちました。
バルセロナの卸売市場の帰りに、遭遇した、バルセロナの朝焼けは、大変、美しいものでした。
黒田久一
2014.04.15
今日も、朝から晩まで、とにかく、食品スーパー回りでした。
結城義晴先生のブログを見てください。
商人舎とたたいて頂ければ、出てきます。
エルコルテイングレース百貨店から撮影した夕陽です。
美しい。
明日も、視察、頑張ります。