
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2014.04.21
ロンドンの卸売市場「ニュースピタルフィールド」を訪問するのは、これで3回目です。
一番最初に来たのは、10年くらい前で、現在のHMR工場(カット野菜工場)を建設するかどうか悩んでいた頃でした。
その時も業界団体の視察で、この時も延泊しました。
農水省にお願いして、JETROに出向中の方に案内して頂きました。
既に、その頃のイギリスは、大手小売業が、上位寡占状態でしたので、卸売市場は、疲弊感が漂っていました。
当然、テスコをはじめとする小売業大手は、自社物流センターを所有し、仲卸に任せずとも、自社物流が可能です。
「商品を右から左だけ」だけの機能だけでは、未来はないだろうと思いました。
農産加工の領域か、ディストリビューション機能(小分けピッキング機能)を併せ持つ必要性を痛感しました。
この状況を見て、新しいカット野菜工場建設を決意致しました。
工場建設を決断し、正しかったと思いました。
そのHMR工場もキャパがいっぱいになりつつあり、今、次期工場の計画に入っています。
今回、広島の万惣さんの「突撃チーム」の皆さんと(笑)、スペインの卸売市場「メルカバルナ」も視察できて良かったです。
スペインは、イギリスほど寡占化が進んでいないことと農業国でもあり、転送機能があるからでしょうか、卸売市場は、まだまだ健在でした。
つまり、小売業の寡占化が進めば進むほど、卸売市場の機能は低下するという相関関係は間違いないと確信しました。
ロンドンの仲卸の経営形態は、量販店対応型というより、フードサービス業へのディストリビューターとしての経営形態かと思います。
欧州のいろんな市場を見て回ることも、ネクストステージを占う意味でも、大変、参考になりました。
黒田久一
2014.04.21
バルセロナから郊外列車で1時間のタラゴナ。
ここではパトカー初乗車の大ハプニングありましたが(笑)、本当に素晴らしい街でした。
写真は、ローマ時代の円形劇場です。
猛獣対人間の闘いを見物したりしたとか。
地中海も見えます。
黒田久一
2014.04.21
今回の長旅(10泊12日間)も、私にとりまして、大変充実し、また、思い出深いものとなりました。
今年の2月28日に創業50周年の記念式典を無事に終えることが出来ました。
私は2代目の社長として、父からバトンを受け継ぎ、役員以下全社員と共に、とにかく走って来ました。
父ら創業メンバーの人たちは、まさしく、無の状態から事業を興した訳ですから、その苦労たるや、大変なものだったと思います。
50周年の社史を編集する作業の中で、あらためて、その大変さが浮き彫りになり、この節目を通じて、いろいろと考えるきっかけとなりました。
その50周年を終えるや、3月26日の経営計画発表会、そして、東北出張と続き、少しバタバタしていました。
今回の旅では、50周年の節目を機に、弊社フルックスグループが、さらに成長し続ける為の方向性の再確認の旅にしたいとの思いもありました。
弊社グループは、まもなく100億円の大台に乗ります。
50年かけてようやくと行ったところですが、急がずとも、私たちの求める企業像は、これくらいのレベルではまだまだであり、これからも着実に成長して参りたいと思います。
日本も成熟国家となり、成長を目指すことを公言することに、どことなく遠慮がちにならなければならないような風潮がありますが、私は、国が成熟するからこそ、個人も会社も、停滞することなく、成長を目指さなければならないと思います。
弊社グループの事業領域は、まだまだ国内で成長できるビジネスであるために、海外に打って出るのは、相当に先になるでしょうが、ヨーロッパにはベルギーやオランダのような小さな国でも、グローバルカンパニーがたくさんあり、彼らは、当然のごとく成長を目指して海外に出ています。
今回の旅では、たくさんの人のご縁もありました。
今回の旅でも体感できた数々の気付きは、間違いなく、次のステージのための糧になりました。
結城先生にはそのチャンスを頂きましたことに御礼を申し上げたいと思います。
感謝
PS
帰りの飛行機から撮影しました。
ロシアのウラジオストク上空くらいで日の出に遭遇しました。
ブリティッシュエアウエイは、新婚旅行でも使った飛行機で安心感のあるエアラインですね。
なお欧州滞在中の視察報告は、まだありますので、また、随時、ご紹介します。
黒田久一