
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2014.08.12
久々に、ぎっくり腰になりました。
昨日から、かなり痛みが…。
背筋も腹筋も弱ってるかな(笑)と思います。
気合いを入れ直さねばなりません!
今日は、あまりにも痛かったので、近くの病院の整形外科に行きました。
その病院は、整形外科が、特に評判の病院だったので、飛び込みでしたので、9時過ぎに受付してもらいましたが、診察は12時を回りました。
結果、注射2本を打たれました。
結局、半日以上が、つぶれてしまい、午後からは、休むことにしました。
そして自宅のソファーで、書斎の本を読むことに…。
「我 覇道を歩まず」
副題は
「経営思想とマーケティング」
この本は、私にとりまして思い出深い本なので、ことあるごとに手に取ります。
この本は、今から、25年くらい前に横浜で食品スーパーを経営していた友人を通じてもらいました。
私にプレゼントをして下さったのは、横浜の中央卸売市場の佃煮屋さんでした。
著者は、日本でも有数の薬品卸売業の東邦薬品の創業者である松谷義範氏(故人)です。
何故、佃煮屋さんが、高価なこの本を私に下さったのか…。
多分、弊社も「問屋業」を生業としておりますので、問屋経営のマネジメントを勉強するのに相応しい本だからだと思います。
今、考えれば、どこの馬の骨ともわからない八百屋の若造にこんな本をプレゼントして頂き、本当に有難いことだったんだと、50を過ぎた今になって、その有り難みを感じる次第です。
さて、この本は、当時、30歳前の私にとりまして、本当に難解な本でした。
先ず、私は「覇道」と言う言葉の意味さえ知りませんでした。
辞書で引いたら、対極にある言葉が「王道」であることを知りました。
「覇道:“力”によって国を統一し、治めようとする者の道」
「王道:“道徳”や“仁義”に基づいて天下を治める者の道」
とあります。
この本のタイトルを言い換えれば、著者は、
「我 覇道を歩まず、我 王道を正々堂々と歩む」
と言いたかったのでしょうか?
著者の松谷社長は、東京大学出身であり、まさしく「知識商人」でした。
この本の中には、支店経営の在り方、売掛金管理、借入金、営業会議、常に経営者として、悩ましい課題を論理的思考で真正面から展開されています。
当時の私には理解が出来なかった箇所も、社長業をする今、うなずく箇所もたくさんあります。
若い頃、いろんな方々から、気にかけて頂いたなと、しみじみ思います。
こんな素晴らしい本に出会えたり、そして、刺激的な話を頂いたり、工場の細部まで見せて頂いたり…。
たくさんのご縁を頂きました。
まだまだ私自身、好奇心旺盛で、学びたいことが山ほどありますが、そろそろ、後輩経営者の方々に、少しは、お裾分けできるような経営者でありたいと思います。
まだまだ非力ですが…。
社員たちは、お盆商戦のただ中で頑張ってくれているのに、ぎっくり腰になり、大反省しているところです。
黒田久一