
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2011.03.04
「チェーンストアエイジ」2/15(前々回号)からです。
特集記事は、
「首都圏争奪戦争~4200万人市場~」
とあります。
関東圏の各都県別に食品スーパー(SM)と総合スーパー(GMS)の食品売上高で、上位企業から5社まで、つまり“上位5社寡占化率”が書かれています。
【群馬県】51%
【栃木県】49%
【茨城県】65%
【埼玉県】41%
【千葉県】36%
【東京都】32%
【神奈川県】32%
となっています。
中でも、茨城県は、実に上位5社で、65%つまり2/3をおさえています。
正直、びっくりします。
内訳は
①カスミ(27%)
②セブン&i(11%)
③イオン(11%)
④エコス(8%)
⑤タイヨー(8%)
です。
この数字を見て、
まさしく、日本もヨーロッパ並みの寡占化が進んでいる事がわかります。
今まで業界紙では、よくあるのが、北海道から沖縄までを“一くくり”にして「日本は、欧米のように寡占化は進んでいない」と言う論評でした。
僕は、納得行かず、一消費者の立場で考えると、買い物をする範囲で限定して“寡占率”を出すべきではないかと。
百貨店もコンビニも銀行も商社もビールメーカーも、世界的に、寡占化して来ているのは間違いありません。
その事実を事実として受け入れ、認識しながら、どう商売をするかに、 かかって来ているように思います。
大手のファミレスが厳しい中でも、単独店のオーナーシェフのお店には、行きたいのが、人情であり、また、小粒でも、素晴らしい食品スーパーは、たくさんあります。
成城石井は、小粒とは言い難い規模ですが、でも何千億円の規模ではありません。
(奈良県にも成城石井があります)(笑)
弊社のような吹けば飛ぶような規模の会社が、おこがましくも、このような寡占化について語る資格などありませんが、この記事は、認識だけはしておきたいと思いました。
黒田久一