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寡占化大国、英国で感じること

2015.03.07

【寡占化大国・英国で感じること】

おはようございます。

ロンドン4日目です。

かなりの食品小売業を視察しました。

本日6日付け(金)の日経朝刊の電子版を見ました。

ファミマとユニーが経営統合する方向で話し合いに入ったと。

ファミマは伊藤忠商事の子会社、またユニーグループも伊藤忠の資本が入っており、以前から、ファミマとサークルKサンクスは統合するだろうと言う噂はありましたが、その通りになりました。

予想通りとは言え、やはり驚きました。

それほどまでに、セブンイレブン以外のコンビニは、くっ付かざるを得なかったのでしょうか。

日本のコンビニは、これで、セブンイレブンが独走体制となり、それをファミマとローソンが追い掛ける構図となるのでしょうか。

つまり、日本のコンビニは、事実上、3大チェーンとなりました。

さて、こちらイギリスでは、みんなも、知ってるように、食品小売業は、上位5社で、マーケットシェアが80%と「超寡占化」です。上位5社のお店に行くと、売場は、PBばかりです。

こちらに来て、ほぼ全ての企業を視察しました。

テスコ、アズダ(ウォルマート系)、セインズベリー、マークス&スペンサー(元々は英国最大の小売業)、ウエイトローズ(ジョン・ルイスと言う百貨店の子会社:アップスケール型のSM)などを視察しました。

これらの伝統的なSMに対して、ここへ来て、じわじわと勢力を拡大しているのが、ドイツから乗り込んで来たボックスストアのアルディーやリドルが凄い繁盛店ぶりです。

昨日、実際に視察に行き、あまりの繁盛店ぶりに驚きました。

つまり、英国の伝統的小売業に対して、これらの小型安売り店が、すごい脅威になっています。

また、アイスランドと言う「冷凍食品スーパー」にも視察に行きました。

こちらは、フランスの冷凍食品スーパーである「ピカール」の英国版ですが、フランスのピカールは、冷凍食品以外は一切置いてませんが、アイスランドは、野菜や日配品など、一通り揃えており、こちらの業態(冷凍食品SM)も、伝統的小売業の脅威となっています。

イオンさんは、昨年、ピカールと業務提携しました。

イオンさんは、今後「冷凍レディミール」に力を入れます。

冷凍レディミールが、どんどんと普及すると、日本の小売業は、間違いなく、経営効率が高まるはずです。

つまり、今のような、「生」一辺倒ですと、大量のロス、ハンドリングコスト(手間)がかかりすぎているからです。

ただ日本の消費者が、冷凍食品を中心とした食生活に満足をするか…。

悩ましいですね。

チルド系、つまり冷蔵のレディミールが、日本のSMにとりまして、一番、とりかかりやすいかと思います。

だから、大手SMのトップの方々が、自ら率先して、英国に視察に来ているのだと思います。

あと、その他の動きとして、ポンドショップ(正確な発音は、パウンドショップ)、つまり、日本なら100均、アメリカではダラーストアと呼ばれるお店も、そこら中にあります。

これらの勢力もバカになりません。

それと、テスコやセインズベリーなど大手小売業のお店に行きますと、店員たちが、「ネット宅配」のピッキングをそこらでやってますし、レディミールのネット宅配のビジネスモデルがあるようで、地下鉄の広告で見ました。

寡占化大国であるイギリスでさえ、まだまだ、業界再編が起こり“超寡占化”へ向かうのではないか…とさえ感じます。

それと今回、同行したSMを経営している友人の一人が、イギリスの大半のSMのレディミールの売場が、半端じゃないこと、そして、彼は、元々、肉の専門店でしたので、精肉売場のあまりにも、小さいのを見て、かなりショックを受けていました。

そして精肉部門の多くの商品が、日本のような日持ちしないパックではなく、ほとんどが、ガス置換されたり、深絞りのトレーに詰められている現状を見て「精肉がまさしく“工業製品化”している。こんなことされたら、小さな食品スーパーは成り立たなくなる。この売場は、大手しかできない」と、本当にショックを受けていました。

あと二日間、まだまだ体感します。

今回は、キッチン付きの宿なので、まだまだ実際に買って食べてみます。

黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。