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台湾にて(12) 今回の出張を終えて

2010.06.27

今日で、5泊6日の台湾出張が終わります。

ずっと雨でしたが、今朝の台北は、快晴です。

今回、20数年ぶりに訪台して、あらためて強く感じた事は、下記の5点になります。

①『中国の優位性は、当面揺るがない』

中国の食品は、過去、常に不祥事にさらされ、悩まされて来ました。

ですから、日本の食品関係者は「脱・中国」「チャイナフリー」を模索しています。

餃子事件の時は、凄かったです。

しかしその後、デフレ圧力が強まり、チャイナフリーの要請は、少し減りました。

でも日本人(消費者)の心の中には、中国産は、買いたくはない。

これが本音だろうと思います。

私自身、この数年で、ベトナムにもインドネシアにも行きました。

今回、その可能性がないかを探りに来たのも訪台目的の一つでした。

しかしながら、現在のところ、原料野菜や加工食品については、中国から他の国に代替え出来るかと言うと、現状では難しいと再認識しました。

中国は、国土が広く、農産物の場合、産地が限定化する事もなく、地勢的な面で有利であり、また中国国内のインフラ整備が充実している事、対応出来る食品工場の絶対的な数が多い、そしてコスト競争力でも他の東アジア諸国を圧倒していると思います。

台湾に来て、いろんな人たちと話してみても、中国の優位性は、10年は揺るがないだろうと思いました。

しかしながら、中国も急速に人件費が上昇し、競争力が弱まり、また、中国国内での内販需要に引っ張られる可能性も十分にあると思います。

そんな懸念材料があるにしても、今のところ、まだまだ、中国の優位性は揺るがないと。

②『世界的な原料逼迫を予感』

世界的には、人口が増加し、そして異常気象による影響での原料供給の不安定さ、そして中国やインド、アフリカなどの新興国の“爆食化”など、益々、需給バランスが崩れると思います。

私は“原料インフレ”に直面すると思います。

それと農業の担い手問題もあります。
ここ台湾でも農業や食品加工の仕事は“3K扱い”されているそうです。
③『国内産地の大切さ』

だからこそ、遠くより、日本国内、いや足元の産地開発の重要性を痛感します。

④『付加価値化』

中国の優位性は10年は揺るがないと予感しつつも、今までのように割安な中国産原料を使っての商売は、難しくなるのは確実です。

原料コストが上がって来る訳ですから“付加価値”を高める努力が必要です。

「用途開発」の重要性も痛感します。

⑤『商売のリスク分散の重要性』

中国には、次のことわざがあるそうで、今まで何人かの中国人から聞きましたが、今回も台湾の方に教えてもらいました。

「卵は、一つの篭に盛らない」

これから先、世の中、何が起こるかわかりません。

益々、不透明です。

“一寸先は闇”

必死でやらなければ、生き残れない時代である事は、間違いありません。

弊社グループは、3つの事業(青果卸、青果加工、惣菜事業)を推進して参りました。

これからもマーケットの変化に柔軟に対応しながら、地道にこれら3つの商売を磨き続け、リスクの分散化とグループのシナジー効果を上げなければならないと痛感した旅でもありました。

これから関西空港行きのJAL814便にて帰国の途につきます。

写真は、台北のランドマーク「台北101」です。

台北・桃園国際機場(空港)のロビーにて。

黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。