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元祖一膳めしやと汚染米

2008.09.12

大阪の堺市に有名な一膳めしやさんがあります。

その名も「銀シャリ屋 ゲコ亭」

もう50年も前から開業しているそうです。

このあたりの人なら誰しも知ってる、一膳めしやさんです。

今日、久々に堺方面に行く用事があり、家内と食べに行きました。

先月、うっかり行ったのですが、あいにく閉まってました。

この店は、驚くなかれ、毎年6~8月末まで、「米」が美味しくない3カ月間は、お店を休みます。また毎週火曜日と水曜日は、きっちり休み、昼も売り切りゴメンの商売を貫いています。ようやく新米も入り、久々に9/1から営業再開しました。

店名の通り、ご飯にはこだわっておられます。
おかずは、定番中の定番しかおいてません。特段、何かあるかと言えば何もありません。卵焼きがあり、てんぷらがあり、肉じゃががあり、糠漬けの漬物があり、高野豆腐の炊いたのがありと…。
とってつけたような販促物もなければ、○○フェアなんてコジャレた事なんかは一切やってません。

言ってみれば、ごくごくありふれた一膳めしやであり、流行り廃りが全くないと思います。

ちょっと年季が入った色褪せた壁のお品書きに「かんとだき」と書いてあり、思わず、笑みがこぼれました。お品書きは縦書きで、赤の縁がある、昔ながらのあのお品書きです(笑)。
昔は関西人は「おでん」なんて言わなかった。
「かんとだき」でした。「=関東炊き」です。

多分コンビニの影響からだと思います、「おでん」と言い出したのは…。

頑なに「かんとだき」と貼ってくれてあったので、何となく嬉しくなりました。
ある意味、何十年も変化はしていないのかもしれませんが、一方、迎合もしないようなポリシーすら感じます。
また決して“無理”をしない。「米」が美味しくない時は、休む。売り切れたらのれんを下ろし、閉店する。
そんな感じです。
今、大問題になっている事故米による偽装事件。

正直言いまして、これだけ世の中が、昔の物差しが通用しない時代になっているのに、事故米を食用として不正流通させる。
道徳的な事は当然ではありますが、商売センスと言えば、不謹慎な表現ではありますが、こんな事が通る筈がない事くらい経営者は理解できないのでしょうか?
命取りになる事くらいに理解できないのでしょうか?
それだけ経営的に追い込まれていたのが実情かもしれませんが…。

ゲコ亭の親父が50年以上も同じ商売が続けて来れたのは、決して“無理”をしなかったからだと思います。
“無理”をするとどうしても後で辻褄が合わなくなる。

今日、いろいろと一膳めしやで考えました。

黒田久一

黒田 久一

黒田 久一

惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。