
黒田 久一
惣菜のわかるオヤジのブログでは、フルックスグループ代表の黒田久一が、日々の出来事を発信いたします。
2010.12.15
夕方、オランダの機械メーカー(カット野菜の機械)のオランダ人営業マンと日本の機械商社の営業マンが弊社に来られました。
目的は、洗浄ラインの売り込みでした。
日本の機械商社の方が、業界名簿を見ての“突撃電話”による訪問でした。
私は、欧米の海外の展示会に行く度に、日本のカット野菜の機械は、チャチだなと。
つまり「ライン化」が出来ていません。
せっかくだからと弊社の工場を見学するかと尋ねると(日本語で)(笑)、「一度も日本のカット野菜工場を見た事がない。是非とも見たい。」と。
そして弊社の品質管理室長が工場を案内しました。
そして見学後の印象を聞き出すと単刀直入にオランダ人は「日本のカット野菜産業は、遅れている。もっとステップアップすべきだ。」と。
キツーと(笑)思いましたが、正直な感想を聞け、良かったです。
これは紛れもない事実かなと思います。
質疑のやりとりの中で「バクテリアコントロール」についても、日本は曖昧なところもあります。
過去、欧米の機械を見ても、私は、ライン化の遅れをずっと痛感していました。
弊社工場は、それなりの努力をして来たつもりですが、所詮、「台所工場」です。
オランダ人に指摘されたように、グローバルな視点で見れば、まだまだ話しになりません。
“井の中の蛙”にならぬよう、もっとレベルを高めなければなりません。
いつか、日本のカット野菜の商売を「産業」と言えるようなりたいと思います。
彼らが、帰り際に、今度は、単刀直入に、私の方から、このオランダ人に「貴社の取引のある最先端のカット野菜工場の見学のアテンドができるか?」と聞くと、「OK」と。
「どこの会社だ?」と聞くと、
そうそうたるアメリカのカット野菜の企業名を名指しで答えたので、「本当か?」と聞いたら「ノー・プロブレム」と。
そして来年の5月のアメリカのルイジアナ州ニューオリンズで開催される米国カット野菜業界の大会&展示会のアテンドとカリフォルニアのサリナスにあるカット野菜工場の案内を約束してくれました。
弊社一社では、あまりにももったいないので、年明けに同業他社にお声を掛け、訪米ツアーを組んでみたいと思います。
私は、呉越同舟でも(笑)、構いません。
年明けに、参加メンバーを募りたいと思います。
賛同の方は、メール下さい。
ちなみに写真は、今秋、パリのSIAL(加工食品の大展示会)に行った時に同時開催されていた「機械展示会」で撮影したオランダ製の機械です。
黒田久一